【切っても切れないマンションと保険の話 その1】最近のマンション火災保険っておかしくない?

 

はじめまして。昨年に「マンション管理士試験」にようやく合格した「見習いマン管士」「マンション保険の仕事に携わっている」Y.Yです。

今回が初めてのコラムになります。よろしくお願いします。

まずは私(Y.Y)自身の自己紹介から
  • 出身地:静岡県
  • 年齢:アラフォーです。
  • 家族:妻と二人暮らし
  • 住んでいる場所:最近住みたい街 ランキングが上がってきている神奈川県某所
私が住んでいる所は、築30年超の賃貸マンションで、最寄り駅から徒歩30分もかかる非常に不便な場所です。

駅まで遠いので、平日は苦痛以外の何者もないですが、駅近辺は最近色々なお店が次々とできているので、休日は駅探索で楽しく過ごしています!

私は分譲マンションに住んだことがないので、この「マンション管理組合の学校」の読者の皆さまのような「理事長になった経験」はありませんが、マンション保険を扱う仕事柄、色々なマンション関係の人達とお話しする機会が多いので、これまでの体験談を中心にここに書いていきたいと思います。

どうしても保険にまつわる話しが多くなってしまいますが、お付き合いいただけると嬉しく思います!

◆最近のマンション共用部分の火災保険のお話し
~理事長さん大激怒~
最近、マンション共用部分に掛ける 火災保険の保険料は、信じられないくらい値上がりしています。
特に築20年を超えるマンションは、新築マンションと比べると4倍~6倍ぐらい違ってきます。

同じようなマンションでも「築年数」によって保険料が違うのはなぜ?

それは、築年数が経過したマンションは事故が多くなるからです。しかもそのほとんどが漏水事故!
確かに私の住んでいる賃貸マンションでも、上の階から水が漏れてきた・・・なんてこともありました。

入居者の火災保険で対応すればいいのでは?
と思うかもしれませんが、水濡れの原因が共用部分にある場合は、管理組合が加入している共用部分の火災保険で対応するしか方法がないのです・・・。

そのため、共用部分の火災保険で支払われる保険金が膨らんでいき、保険会社は数年前からどんどん保険料を値上げしているのです。
さて、ここからが本題!
これはあるマンション管理組合の理事長さんとお話をした時のことです。

この理事長さんが住んでいるマン ションは、築37年の約170戸ある都内の某ファミリーマンション。

これまでの火災保険の保険料は約400万円でした。
(5年分・一括支払い)

昨年に満期を迎え、管理会社から新たに提示された保険料は・・・

なんと・・
約1,600万円!

それまでの4倍!!!

管理会社に理由を聞くと、
「え~ と・・保険会社が保険料を値上げしまして・・・」
ふざけるな!!!
理事長さん大激怒!
このマンションでは今までほとんど保険を使うような事故がないにもかかわらず、保険料が4倍とは、、、理事長さんが怒るのも当然と言えば当然ですね・・・。

その後、こちらの管理組合では、管理会社を経由して数社の見積りを取付けるも、どの会社の提案も似たり寄ったり。

400万円から1,600万円へと、1,200万円の値上げ分をどうカバーしよう?

保険の補償を下げる?

予定していた修繕工事を取りやめて保険料に充てる?
それとも組合員から徴収している管理費を値上げする?
う~ん。どれも間違いなく総会の承認は得られない!

 

そこで、管理会社とは関係のない、別の保険代理店に相談。

その代理店で紹介されたのは・・・日新火災のマンションドクター火災保険という商品。

この保険商品は、深山さんのゆる~いコラムにも書かれていますが、築年数が経過したマンションでも適切な修繕や保守をしている場合は、保険料を割り引きますよという発想の商品。

マンション管理士が無料で現地に行って、修繕状況等を評価するというものです。

理事長さんが住んでいるマンションで早速見積りをしたところ、しっかりと長期修繕計画を立てて工事も計画通りやっていることが評価され、

なんと・・・約850万円!
マンション保険料の削減今までの400万円と比べれば負担は増えたものの、1200万円に比べればかなりオトクに。
総会で事情を説明してなんとか承認が得られました!!
もしかしたら皆さまのマンションでも、築年数が20年以上たっているところは、火災保険料が今までの4倍に・・・なんてことが起こるかもしれません。

早めに対応策を検討しておくことをオススメします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


アーカイブ