【新人マンション管理士レポート】建築再生展に行ってみた(5)

新人マンション管理士_ブログ

マンション管理士 新人のメル夫です。

今回は、2017リフォーム&リニューアル建築再生展の長谷工リフォームの会場で、「総合省CO2改修工事」を見学して気づいたことをお届けします。

 

【スマート化による省CO2改修工事について】

今回のスマート化による省CO2改修工事は、電力の供給を「高圧一括受電方式」(まとめ買い方式)に変更して電気料金を削減し、さらにアナログの電気メーターを「スマートメーター」に変え、使用量を「見える化」することにより、節約意識を高めたことが評価されたものです。
なお、スマートメーターとは月の検針業務の自動化や電気使用状況の見える化を可能にする電力量計のことで、電気の小売り事業ではなく、お住まいの地域の大手電力会社が設置作業をしております。
もしかしたら、あなたの自宅もすでに切り替わっているかもしれません。

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【電気代もまとめ買いすると安くなるー高圧電力のまま買います】
家庭用電気は、100Vと200Vの低圧電力からなっていますが、電気使用量の多い工場等では、高圧電力を一括で仕入れ、変圧して使用するので電気代は大幅に安くなります。「まとめ買い」ですね。マンションで使う電気代も、同じように「まとめ買い」ができ、高圧電力のまま買って変圧してから各戸や共用部分に配電すると電気代が安くなるのです。

【スマート化改修による電力料金削減とCO2の低減について】

 「高圧一括受電方式」への契約変更によって、高圧電力と低圧電力との価格差分が還元されるので、共用部分の電力料金の20~40%が還元されます。

CO2の排出量においても、前回の外断熱改修と今回のスマート化を合わせると、実に23%(暖房費だけではなんと67%)も削減できたそうです。

ただし、「高圧一括受電方式」への切替には、総会決議での賛成や、全居住者との契約が必要です。
全戸の同意を得ることが簡単ではなかったり、電力会社を居住者が自由に選択できなくなる等の理由より、導入のハードルはなかなか高いものがあります。

 

【メル夫の今日の気づき】

電力供給を「高圧一括受電方式」に切替えたときの、共用部分をはじめとする電気代の削減効果に驚きました。同時に、スマートメーターに切替え、使用料が目に見えるようになると、自然に節約の意識が生まれますよね。これはCO2削減に直結する大変素晴らしい意識改革であり、これぞ「新しいライフスタイル」だと思いました。

(新人マンション管理士 メル夫)

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