【新人マンション管理士レポート】ホテルライクなタワマンライクにイエローカード

新人マンション管理士_ブログ

新人マンション管理士の防火管理体験記

―防火管理を都心高級賃貸マンションで体験―
マンション管理士 新人のメル夫です。只今メルすみごこち事務所で研修中です。
今回の防火管理点検は、東京都心にある築11年目(地上26階)の高級賃貸マンションのレジデンスフロア(16階~26階)です。とても新しい、ホテルのようなタワーマンションです。
【ホテルライクなタワーライフ】
最上階の26階から順に下に降りながら点検を行います。
各階とも、防火設備は全く問題ありませんでした。消火器、警報装置、消火栓、誘導灯いずれも規定通りに設置されていました。なお、避難階段は日常施錠されており、緊急時のみ鍵を壊して避難するようになっているため、点検の対象になっていません。
しかし、26階を皮切りに共用部分への私物放置が8件散見されました。
主にベビーカー、子供用自転車等、傘、置物等です。確かに小雨が降ったあとで、湿気ており一時的に共用部分に置いていたのかもしれないので、いずれも経過観察といたしました。
それにしても、殆どの方は、部屋のなかにおいておられるようですが、何故共用部分に私物が放置されるのでしょうか。
大切な子供の日用品ならば、もっと大事に扱わなければならないと思いました。

 

【メル夫の気づき】
このマンションは、1オーナ全賃貸のマンションで、管理組合がありません。
コンシュルジュが配置されていますが、通常広報のための掲示版等が設置されていません。
廊下等共用部分に私物を置いてはいけないことを、広く注意喚起することが難しい状況と考えられます。(高級物件であるがゆえの・・・)
状況悪化の際には、マンション管理者等から該当するお宅に連絡をしていただき、共用部への私物放置がなくなることを期待することになりそうです。
また、このマンションの非常口は普段は施錠されていて、非常時だけ壊して避難することができます。非常時かどうかの判断は脱出者の判断によるのです。
少し勇気がいりますよね。

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___気になったので、調べてみました。
火災予防条例第40条「避難施設の管理」の第3項に、前号の戸には、施錠装置を設けてはならない。但し、非常時に自動的に解錠できる機能を有するものまたは、屋内から鍵等を用いることなく容易に解錠できる構造であるものにあってはこの限りでない。

なるほど、以前勉強したことを思い出したのでした。そだねー

 

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