【アラフォー理事長けんの奮闘記 その3】カラオケと振込み手数料

<右も左もわからないスタート>

前号に記載のとおり、2017年2月に「仕方なく」理事長に就任したのですが、下記のような状態なので、一体何に取り組めば良いのか何もわからないわけです。

■前期理事長からの引継ぎが何もない!
渡されたのは、理事長印/今期分の管理委託契約書/小口現金の3点セットのみ。前期で検討していた事項などの引継ぎ説明は一切無し。これでは、前期の理事会で何を検討し、今期検討すべき残課題として何があるのか、さっぱりわかりません。

■総会の報告資料が分かりづらい!
理事長に選出されたすぐ後に開催された前期の定期総会で、管理会社から1年間の管理業務と会計収支の報告があり、10年のマンション生活を通して初めて真面目に聞いたのですが、数字が羅列された表を、管理会社の担当者がただ読み上げているだけで、理事からの補足説明も無く、「何がポイントなのか?」がさっぱり分からない。法律上は問題のない内容なのでしょうが、「分からせよう」という気配りが全く感じられません。
途中、意味の分からない言葉があり質問をしようと挙手したら「質問は全部の説明を終わってからでお願いします。」と制止される。いやいや、言ってることの意味が分からないから訊いてるんですけど(怒)こんな状況なので、管理室とシアタールームの電話回線料金とか、全体からみると極めて些末な部分について2~3名が質問しただけで、特に反対意見は無く前期決算は承認。

■物言わぬ前期の理事たち
上記の定期総会の間、前に座っていた前期理事長と前期理事の数名は一言も発さず、付議事項の説明と質疑応答はすべて管理会社の担当者任せ。
「こんなことでは、管理会社のいいように金をとられてしまうだけじゃないのか?」という危機感を、漠然とですがこの時から感じ始めていました。

<とりあえず経費削減からかな?>

上記のような状況の中でも、今期理事として何かしら意見を言って最低限の責任は果たしたい。素人でも指摘ができるところはどこだろう??

となると、恐らく誰でもすぐに思いつく着眼点は、「経費削減」でしょう。
(本当は、ちょっとやる気と知識があれば、マンションの価値向上に繋がる「投資」の取り組みだってできるのですが。)

というわけで、改めて総会資料の予算書を見返して気になったのが、タイトルにある「カラオケ」と「振込手数料」です。

① 「カラオケ」
当マンションの共用部分にある「シアタールーム」にはカラオケが設置されてますが、電話回線料金と情報料が高額で、居住者からのシアタールーム利用料収入ではまったく賄えず、年20万円程度の赤字となっていることが分かりました。これに対してどういう対策を行ったかは、後の号に記載します。

② 「振込手数料」
入居者からの管理費と修繕積立金を、管理会社は口座振替の形で徴収していますが、その振替手数料で年間30万円もかかっていることが分かりました。手数料無料のインターネットバンキングに変えるとかで削減できないか管理会社に訊きましたが、「弊社の会計システムの都合でできません。」との回答。残念!!

他にも、総会資料の印刷(全戸分)で年間4万円程度の経費がかかっているようだったので、ペーパーレス化したらどうかと管理会社に提案しましたが、全く配らないのは問題があるということで、議案書本体だけ全戸配布して詳細補足資料は管理室にて希望者にのみ配布する形に変更しました。

上記はどれも、全体から見ると些末な部類の問題であり、一番の比重を占める管理委託費や修繕積立金の妥当性確認の方から着手すべきだったのでは? という気がしますが、当時の私ではそれが精一杯でした。

とは言え、管理会社の担当者いわく、上記はどれも「過去に一度も指摘されたことがなく目から鱗の内容」だったらしく、その点でちょっと自信になりました☆

が、ほどなく管理会社の担当者の怠慢を目の当たりにして怒りを爆発させることになります。(続く)

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