【新人マンション管理士レポート】マンションの理事になった人のための植栽管理入門(2回目)

※前回のコラム「マンションの理事になった人のための植栽管理入門(2回目)」はこちらから

メル夫が理事をしているマンションの理事会が今週あります。その議題の中に、マンションの裏庭の樹木の伐採についての審議があります。どのように考えたらよいでしょうか。

【まずは現状確認】

メル夫はマンションの裏庭を改めて見ました。お隣のマンションの腰高の境界壁に沿って高い樹木が2種類、約10本植えられています。今の時期は、葉はそれほど繁茂していませんでしたが、夏になると葉が繁茂し緑が多くなり、秋から冬になると、落ち葉となります。そして気が付いたことは、隣接するマンションとの塀際で、かつ「からぼり」との間の極めて狭い土地の上に立っているので、作業がとても危険であることがわかりました。簡易な手作業では出来そうもありません。
さらには、裏庭の地面には背の高い雑草が全体を覆っており何とかしなければなりません。

【植栽の専門会社に提案と見積を頼もう】

メル夫はインターネットで調べて、大手の植栽コンサル会社と、公共案件を多く扱っている植栽管理会社に現場調査と見積を依頼しました。
大手の植栽コンサル会社は、200戸以上のマンションから承っている旨の回答があり、代わりにご参考にと沢山の事例集を送ってくれました。200戸以上とはかなり大きなマンションです。

もう1社の方はすぐに技術職をつれて来て現場調査してくれました。「やはり隣接マンションからの視線が気になるので、目隠しとして樹木は必要でしょう。年1回の剪定で大丈夫ですが、作業時の安全確保が第一ですから、清掃員さんの範疇ではないですね。」との話で、見積書をすぐ送ってくれるとのことでした。

【対策は年1回の剪定で26万円、理事会の審議は?】

理事会で伐採案が出されましたが、 管理会社による見積りは40万円くらい(抜根までは56万円)でした。
メル夫の取得した植栽管理会社の見積りは、年1回剪定26万円、+草刈(年1回)は5万円、伐採は41万円でした。この26万円が環境の維持・確保にとって高いか安いかです。

業者からは、「このマンションの環境では隣接マンションからの視線が気になるので、1,2階の方にとっては樹木は必要でしょう。そして数多くご注文頂いていますが、このような環境で伐採するケースは殆どありません。」とコメントをもらったことを伝えました。それと、これは重要なことですが、共用部分の樹木の伐採については、「共有部分の変更」にあたるので、「総会での出席組合員の議決権の過半数で決する」のです。

審議の結果、結局、理事長から「当マンションのイメージは名前の通りロイヤルパークなので、公園のイメージを持たれる方が多いでしょうから、緑は欠かせませんよね。」との発言があり助かりました。
メル夫からも、「全く賛成で、資産価値の維持・増進を考えると、建物だけでなく、環境の維持・整備が絶対必要だと思います。」と発言しました。
結局、次回再検討になりました。

【メル夫の気づき】

メル夫のマンションの隣接マンションとの境に、隣接マンション所有の大木があります。例年初夏になると葉が繁茂し、今頃の時期になると、3階の窓辺に繁茂した枝が窓一面を覆います。それが、昨今は気にならないのです。裏庭の調査をしたときに気が付いたのですが、丸坊主にされ「つるつるの幹だけ」にされていました。
実は隣接ビルのオーナーがご自分と息子さんとで2日かかりで切ったとのことでした。高い木でしたので、大変だったと思いますが、ご自分で切ったとは驚きました。
しかし、良く見るとまだ1週間しかたっていないのに、もう若葉が出ています。

マンション管理士新人のメル夫です。只今メルすみごこち事務所で研修中です。いろいろなマンション管理組合の理事会や総会等へ訪問させていただき、その活動を通して得られた「気づき」を新鮮な気持ちでリポートさせて頂きます。

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