【元管理会社取締役つぶやき その12】分譲マンションを食い物にするコンサルタントはこうして見破る(その1)

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【ある「元」大手管理会社取締役のつぶやき】
 【元管理会社取締役つぶやき その12】分譲マンションを食い物にするコンサルタントはこうして見破る(その1)

※2017年8月4日に一部更新しました。

分譲マンションを取り巻く業者には、管理会社以外に、マンション管理のコンサルタント、マンション管理比較サイト、大規模修繕コンサルタントなど様々です。

これらはみな「管理組合の立場で管理組合の専門的な業務を支援する」ことを標榜していますが、マンション管理組合が素人集団であることをいいことに、やりたい放題です。

言葉通りに管理組合の立場で真摯に業務を行っている業者はほんの一握りです。

①マンション管理のコンサルタント
管理規約の見直しや、管理運営上のアドバイスを受ける分には問題はありませんが、管理運営上のアドバイスを依頼された場合でも、管理組合に

「もっと安くていい管理会社がありますよ。」

と積極的に管理会社のリプレイスを勧めます。相談内容がマンション管理会社の見直しになるとがぜん張り切って、やりたい放題が始まります。

管理組合を信用させるためでしょうか、公的な立場でアドバイスするかのような「団体名」をあえてつけるなど、あざといやり口も横行しています。

NPOであってもそれだけで信用してはなりません。
管理会社の見直しをアドバイスするマンション管理士事務所も業態としては同じです。

彼らは特定の、もしくは複数の管理会社と親密な関係を構築しています。管理会社複数社を公平に比較検討して、意中に会社に情報をリークして、めでたくその会社が受注すると、その業者からもその何倍もの謝礼をキックバックしてもらうのです。

管理組合から正規のコンサルタントフィーをもらっているにもかかわらずです。
彼らは表の仕事であるコンサルタントとしての売上より、人に言えない裏の稼業で生計を立てています。

管理会社見直しのコンサルフィーが驚くほど安いのはそのためです。
これは以前にも解説した利益相反行為で、刑法背任罪ですね。
個人経営のマンション管理士やコンサルタントならば刑法背任罪です。

情報をリークする程度ならまだ可愛いほうです。そのコンサルタント会社には親密先の管理会社が入り浸り、コンサルタントの社員のごとく仕事をしているケースもあります。

入札時の仕様書作成、提出された各社の見積書の比較検討資料の作成、各社のプレゼンテーションの際に特定の会社が有利となるような質疑と模範解答などすべての作業は……

リプレイスのコンサルを管理組合が依頼すると、現行の管理会社も命乞いに躍起です。
「自社に継続してくれれば先生には……。見積もり依頼先はA社、B社、C社でお願いします。各社には話は通してありますから。」

コンサルタントは、管理組合には「委託料が下がった分からだけ成功報酬をいただきます。」と言いっておきながら、わずかの値下げしか獲得できない場合でも、結構オイシイ仕事に仕上げます。
本当に酷いものです。

(続く)

菅 理(すが さとし)

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