【新人マンション管理士レポート】新人マンション管理士の相談会体験記(第5回)

新人マンション管理士のメル夫です。只今メルすみごこち事務所で研修中ですが、今回は自分が所属している、マンション管理士会地域部会の主催する相談会での相談事例について、ためになると思われる相談事例のリポートです。

【マンションの給湯器から異常音発生】

市内の築12年の小規模マンション(総戸数10戸)のオーナーからの相談でした。

実は外壁設置の給湯器の一部から「異常音がする」と、居住者の一人から注意されました。このオーナーは普段こちらに住んでいないので異常音といわれてもわかりません。機器メーカに電話すると「入居者の立会が必要」といわれましたが、そもそも異常音の部屋の確定ができないため調査依頼できません。この度3部屋に空きが出てたので、これも良い機会と思い調査したいとの申し出です。

【給湯器の全数調査はどうする】

これはマンション管理の相談というよりも、設備管理の実務ですが、お困りの様子でしたので次のように提案しました。

  1. 給湯器点検依頼:ガス会社の地域サービス会社に依頼(有料で、1台につき3千円位です)
  2. 点検日の調整:仲介の不動産屋に土日を中心に入居者の都合を調整してもらう。空室分を加えて点検日を決める。
  3. オーナーの点検立会:ガス会社から依頼されるので注意。

【点検結果により対応を判断】

給湯器の寿命は10~15年といわれていますが、個別に寿命に差があります。サービス会社は一酸化炭素の濃度を測定し、基準値を超えると給湯器の交換を推奨します。修理することも可能ですが、部品在庫がない場合が多く機器交換のほうが機能向上とコストダウンで安くなるそうです。

交換を推奨された給湯器については早く交換しましょう。但し、機器費は性能によりますが、工事費とパネル代込みで1台10万円近くかかりますので、合見積りをして少しでも安くなるよう検討しましょう。
給湯器交換工事の日程は、点検と同じ要領で調整します。残りの機器は測定値がよいならば交換は急がなくてもいいでしょう。

【メル夫の気づき】

給湯器の不具合の主な原因は、経年劣化によって燃焼状況が不安定、または、不完全燃焼に近い状況になっていることです。安全装置が作動して使用不可となったり、最悪の場合、排気口からの有害物質による健康被害も考えられるので気をつけましょう。

One thought to “【新人マンション管理士レポート】新人マンション管理士の相談会体験記(第5回)”

  1.  築12年のマンションなら、使用頻度にかなりの差が出ており、すでに交換された方もあると思いますから、希望者のみ実費での交換が現実的です。 なお、大阪地区の場合は、大阪ガスの力が強く、合い見積もりは取りにくい状況があります。 まずは、修理希望、交換希望等の調査が必要です。 急いては事を仕損じます。 私事ですが、15年物の湯沸かし器(床暖房込み)でも、任意の点検では異常がなく、当分交換の予定はありません。 ただで、事実上点検してもらう方法もありますが、裏技なのでご容赦ください。

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