【マンション管理組合の教科書】マンション管理会社選びで損をしないために(其の三)

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【授業のポイント】
●「分譲系管理会社」の対極が「独立系管理会社」
●「独立系管理会社」は親会社であるデベロッパーを持たない
●親がいなくとも「親代わり」がいる、その場合は‥
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~独立系管理会社は本当に安心なのか~

この授業を受け持つ、北登野ケンだ。
今日は、独立系管理会社について考えてみる。

前回の授業では、デベロッパー(不動産の開発者)を親に持つ、分譲系管理会社の問題点をあぶり出した。仕事を分け与え、偉い上司を送り込んでくる親会社には逆らえないという話であった。

では、「分譲系管理会社」と対極にある、「独立系管理会社」とはどういうものか___。

「独立系」というだけあり、この部類に属する管理会社は親会社を持たない。
親から子へ一子相伝、もとい、仕事がもらえないということは、自分たちでマンション管理の仕事を見つけなくてはならない。これは独立系の宿命だ。そうなると、『分譲系のように親の方ばかり向き、管理組合をないがしろにはしない』と君は思うだろう。

「独立系管理会社」は必ずしも安心なのか___?

答えは、ノーだ!

独立系管理会社の多くには、「親会社」の代わりにマンション管理の仕事を供給してくれる「デベロッパー」がいる。そのデベロッパーとは、マンション開発を専業にし、管理会社を子会社に持たない新興~中堅デベロッパーのことだ。
この、中堅デベロッパーが建てたマンションは、管理の仕事を独立系管理会社へ渡す(取引する)ことになる。

独立系管理会社にしてみれば、 デベロッパーを親会社に持たないため、親代わりにマンション管理を供給してくれるこの者たちの存在はとてもありがたい。そのため、管理組合よりも、このような「管理の仕事を卸してくれる」デベロッパーのほうを向かざるを得なくなるのだ!

つまり、例のあれだ。
アフターサービス補修において、建物の不具合の補修箇所を積極的に見つけることも、デベロッパーへ厳しく補修要求することも、仕組み上できない。「親会社」ならぬ「親代わり」に逆らうことができないことが、このような取引をしている「独立系管理会社」にも起こっている。

もちろん、すべての独立系管理会社がこのような会社ではない。
もしそうであったら、もはや日本に誠意のある管理会社は存在しない。君たちには、このサイトの協力会社である、クローバーコミュニティのような、管理組合に向き合う管理会社を選んでほしい!

マンション管理組合に向かないことを、 ぅあたっあたたた りまえと思っている管理会社よ、お前はもう死んでいる。

 

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