【マンション管理組合の教科書】マンション購入時にはバルコニーに注目(その2)

授業のポイント

  • バルコニーのチェックポイント(後半戦)
  • たばこの吸い殻が、まさか
  • 管理組合活動がバルコニーに表れる

今日も、授業を担当します、兵庫離範(ひょうごりはん)です。

昨日の授業では、マンション購入時のチェックポイントとして、「バルコニー」を、という話をしました。今日はそのチェックポイントの残り「3つ」を紹介していきます。それではよろしくお願いします!

③花などの植物

ヨーロッパの古い町並みではお馴染みの光景で大変美しいですが、日本でも趣味で育てている家庭があります。そのようなマンションの特徴として、ファミリー世帯が多い、美意識が高い、所得層が比較的高い、などがあげられます。一方で、周囲への配慮に欠けるお宅があった場合、枯れた植物や土が飛散したり、虫や鳥が集まったり、水が階下へ落ちて洗濯物が汚れるなどの、ちょっとしたトラブルに発展する可能性があります。個人的には花は好きなんですけどね。

④カーテンや部屋のライト

カーテンのデザインやかけ方で、そのお宅の雰囲気を察することができます。レースカーテンが薄汚れていたり、カーテンレールから外れているのに放置されている部屋がある場合、室内は不衛生で家庭内もすさんでいる可能性が非常に高いです。たまたまそのような部屋が1つだけだったとしても、そもそも購入する部屋の隣がそんな状態であれば、トラブルが予想されます。

また、部屋のライトがベージュ色の柔らかい光で統一されていると、何とも言えないやすらぎと高級感を感じます。しかしながら、間取りに和室があるようなケースでは、真っ白な蛍光灯を使っていることがあり、リビングのベージュと白のライトが入り混じるため、照明がつくる景観が損なわれてしまいます。高級感を重視するならば是非チェックしたいポイントです。

⑤部屋から聞こえる音

陽気のいい日など、サッシ越しにテレビや家族の笑い声が聞こえてくるのは、明るく庶民的でいいと思いますが、あまりにも賑やかなマンションは、犬の鳴き声や夫婦喧嘩などが聞こえてくる可能性があるので、静かに暮らしたい人には不向きかもしれません。

ざっと、気づいただけでも、6つのポイントがありました。

最後に、バルコニーの下にタバコの吸い殻が投げ捨ててあったら、かなりマナーの悪い人が住んでいる証拠です。もし、吸い殻が溜まっているようならば、管理人の仕事もさることながら、本来するべき管理組合活動として大きな問題があります。

そんなマンションはめったにありませんが、高級マンションの理事会でも、「ポイ捨て問題」は、時々議題に上がりますので一応お伝えします。

バルコニーが共用部だということを知らない人は意外と多く、当然の権利のごとく、わがまま放題に使用する方が時々います。管理組合のしっかりしているマンションでは、防火、防犯、景観の観点から、このあたりはしっかりと管理されていますので、管理組合活動が姿かたちとなって、ひょっこりと表れてしまうのが、実は、バルコニーなんです。

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