【マンション管理組合の教科書】マンション理事を拒否する住人への対応(その2)

授業のポイント

  • 事前に次期理事の意思確認をしても断られたら終わり
  • 「やるか、やらないか」の2択ではなく、「引きうけるのか、お金を払うのか」の2択に
  • いずれの選択もマンション管理組合に貢献

 

 

兄からバトンタッチを受け授業を担当する超男七郎(ちょうなんしちろう)です。

兄の授業では、理事会役員候補者に、

  1. 事前に本人へ意思確認する
  2. 理事会の会合予定(曜日、時間)を伝える

2つのステップを踏むことで、理事が理事会活動に参加しない問題は50%解決できるということを話しました。私の授業では、「その通り伝えたよ、でも断られました…」の対処法をお伝えします。

例えば、理事会の会合が週末で、理事会役員候補者が週末仕事であれば、理事に就任しても出席できません。

また、せっかく事前に意思確認をしても
「仕事が忙しい」
「転勤するかもしれない」
「親の介護に忙しい」
「病気持ちだ・体が不自由だ」
「高齢で務まらない」
「遠くに住んでいて理事会の会合へ出席できない」といった理由で理事会役員へ就任を断る方は一定数いますし、そもそも
「理事なんかやりたくない」
という方もいますよね。

私の結論はこうです、「2択の考え方を変える」

「理事を引き受けるか、引き受けないか」という選択肢ではなく「理事を引き受けて管理組合へ貢献するか、お金を払って管理組合へ貢献するか」という二択にしましょう!

役員就任を免除するかわりに、お金で貢献してもらうのです。巷で「理事会活動協力金」という言葉が出始めていますが、まさに、これです。

「理事を引き受けるか、引き受けないか」という選択肢では、「理事やりません、やれません」と言われたらそれまでですし、そもそも「仕方なしに理事を引き受ける方」と「引き受けない方」との間で義務(本当は権利なんですが…)がシェアできず不均衡です。

ですから、住人に理事の順番が回ってきたら、

  1. 時間と体と頭で管理組合に貢献するのか
  2. お金で管理組合に貢献するのか

という2択を提供するのです。いずれの選択肢も「マンション管理組合への貢献」という意味では同じです。

管理会社の立場になってみると、フロント担当者が来期の理事会役員候補者へ事前に意思確認の連絡をする際に「理事を引き受けない」という選択肢が残っていると、「理事を引き受けること」を「なんとか頼み込んでお願いする」みたいな雰囲気になるのはかわいそうですね。

ステップ3=引きうけるのか、お金を払うのか、2択にする

 

この運用には注意点があるのですが、それは弟の授業に託します。デュヤッ!

※理事会役員候補への意思確認書面のサンプルはこちら

 

 

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