【マンション管理の「ちきりん」が斬る!】マンション内で宅配・掃除ロボットの時代に?

■マンション内をロボットがチョロチョロする時代がやってくる?
マンション共用部における様々な作業へのロボット導入を目的とした実証実験が各所で行われています。
【配達ロボ(日本郵便)】

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1308758.html
≪概要≫
●配達員がマンションの入り口まで配送してきた荷物等を受取人の住戸の玄関まで配送するロボット
●ロボットは障害物や人などに接触しないように回避しながら自律走行、
エレベーターの運行管理システムと連携し、エレベーターを自在に操縦し、自ら乗り込む。

記事の文章と画像からの推測になりますが、運べる荷物の大きさに限度があり、
大きい荷物はこれまでどおり人手に頼ることになりそうですね。
あと、1台に1世帯分の荷物を搭載する仕組みのようですから、
マンションに応じた台数のロボットを待機させる場所が必要になります。
もちろん、ロボットが足りない分はこれまでどおり配達するのみ、です。

各戸との往復もそうですが、インターホンを鳴らして応答を待つ時間ももったいないですよね。
その点については、過去のこんな記事を見つけました。

★マンション内宅配に配送ロボ、21年度サービス開始(2018年9月28日LogisticsToday)

マンション内宅配に配送ロボ、21年度サービス開始

・アイホン、日立製作所、日立ビルシステム、フルタイムシステムの4社が取り組む
 マンション内への宅配の問題点をすべて解消する画期的サービス。
・2021年のサービス開始に向け準備中。

≪サービス概要≫
①マンション内に設置した受付・保管システム付フルタイムロッカー(宅配ボックス)に
宅配業者が荷物を預け入れる。
②着荷情報(居住者のスマートフォンの専用アプリとインターホン画面に通知)を受けた居住者がインターホンから配達依頼を出す
③配送ロボットが荷物をロッカーから取り出し玄関前まで届け、インターホンを呼び出す。

新築時以外の中途採用が難しそうな仕組みですが、宅配業者を選ばない点は優れています。
郵便ポストも連携して郵便物や新聞も届けてくれるようになるとさらに利便性が向上しますね
(私個人の希望です)。

【掃除ロボ(東急コミュニティ&サイバーダイン)】

東急コミュニティー/ロボットがエレベーターに自動乗降する実証実験

・東急とサイバーダインの2社が共同で、掃除ロボットを完全に無人で運用するための
エレベーター制御装置(エレベーター国内主要5メーカーに対応)を開発、実証実験中

配送ロボットとは異なり、掃除ロボットそのものが既に普及しているので
エレベーター制御をクリアできれば比較的早い段階で市場投入できそうですね。

掃除をロボット、各種対面機能をAIが担うようになると
中小規模のマンションでは管理員が常駐する必要がなくなり、
ゴミ出しを兼ねてときどき巡回するだけで良くなりそうです。

ですが、掃除ロボット導入による管理会社の省人化・省力化メリットが
「管理委託費の値下げ」という形で還元されない限り、管理組合にとってのメリットは、
素性の怪しい清掃員が紛れ込むのを防げる程度にとどまりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


アーカイブ