【切っても切れないマンションと保険の話し】マンション管理組合のトラブルあるある(駐車場編)

居住者間で発生するトラブルには、思いもよらないものがあります。自分では意識していなくても、他の居住者は「私は不公平な扱いを受けている」と感じている場合があるのです。今回は駐車場について考えます。

分譲マンションの駐車場は、区分所有者の共有財産であり、その使用権利は居住者に平等にあります。しかし、駐車スペースが不足していると、既得権が生じてしまいます。つまり、すでに駐車場を使用している人と、空き待ちをしている人との間で軋轢(あつれき)が生じてしまうのです。

 

 

また、機械式駐車場(地下ピット機械式2段駐車場など)に関わるトラブルもよく起こります。

一般的に機械式駐車場の地下ピットの下段のほうが使い勝手が悪いケースが多く、それにもかかわらず上・下段の駐車料金があまり変わらない場合、下段の利用者から不満が出ることがあるのです。また、機械式駐車場に関わらず、平面駐車場や自走式の立体駐車場でも、同じようなことがあります。

各駐車場の配置場所に優劣(エントランスから徒歩距離が遠い近い、駐車しにくい位置、立体駐車場の場合の階数の差、スペースの大きさの違いなど)がある場合です。

これらの問題は、適正な駐車料金への料金改定、定期的な駐車スペースの変更、近くに新たな駐車場を確保するなど、なんらかの方法で利用者の不公平感を解消すること、または努力する「姿勢」が大切です。

集合住宅では、みんなで共用部分を利用するため、その使い方について、自分以外の住民の気持ちも思いやる姿勢も大切にしながら生活することで、だいぶ緩和されると思います。

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