エレベーターでかなり普及し一般化してきた
「エレベーター保守点検のメーカー系保守業者から独立系保守業者への切り替え」が、
エレベーター保守の独立系大手「ジャパンエレベーターサービス(jes)」による機械式駐車設備保守業界への進出で、
とうとう機械式駐車設備の世界にも浸透してきそうです。
https://www.jutaku-s.com/news/id/0000028140
ジャパンエレベーターサービスは独立系保守で上場を果たした会社です。
エレベーター保守のベンチャー開拓者と言って良いでしょう。
https://www.jes24.co.jp/
最近ホールディングカンパニーになったようですね。
同社のおかげで、エレベーター保守は価格競争が促進されました。
思えば、昭和57年に東芝エレベーターが独立系保守業者へ交換部品の供給を渋る行為が「特選禁止法違反」とされてから、
少しずつ独立系保守への切り替えが進んでいきましtが、ジャパンエレベーターサービスの出現で、これが加速された印象です。
翻って、機械式駐車設備の保守業界は、まだまだメーカー系保守業者が強い一方で、
平成に入ってから我が国の
「少子高齢化」
「景気停滞」
「車高の低いクルマの人気低下」
「若者のクルマ離れ」
「クルマを所有から利用(シェア)するトレンド」
があいまって、大都市圏では機械式駐車設備(特に車高制限の低い機械式駐車設備)に
空きが目立つようになって久しいにもかかわらず、保守料金は高めで、メーカー系メンテナンスが
主流と言えます。
この保守料金が「点検品質を守りながら安くなる」ということが一般化する引き金になるのが、
今回のジャパンエレベーターサービスの進出にあるとみています。
タワーマンションに採用されている「エレベータータイプのタワーパーキング(立体駐車場)」の
保守まで同社が進出できれば最高ですが、制御機器のプログラムがブラックボックスでしょうから、
ここはメーカー系保守業者の牙城がしばらく続くとみています。
でもいわゆる「2段式・3段式・4段式」のような屋外型の機械式駐車設備を抱える
マンション管理組合にとっては朗報とみてよいでしょう。
今後の課題は、
●独立系保守料金にリプレイスして保守料は安くなったが、部品交換コストが高くなる「ジレットモデル」が、
いわゆる一部の独立系管理会社のような「管理委託料は激安だが大規模修繕工事でボッタくる」と同じくらい
悪質なレベルになるようなリスクです。
ここはコンサルとして厳しく見ていくことにします。
この「マンション管理組合の学校」発起人の一人で、マンション管理士(メルすみごこち事務所)とマンション管理会社(クローバーコミュニティ)の代表。まわりが勝手に「すごい人」と誤解しているが、実はマンション管理や修繕の専門知識は高くない。とにかく仕事もプライベートも理事会も「楽しく」「新しい」ことを考えていないとアタマが腐ってしまうので、取り扱い注意。『怪しい経歴書』はあまりに文が長すぎて誰も見る人がいないとか。