居住者間で発生するトラブルには、思いもよらないものがあります。
自分では意識していなくても、他の居住者はあなたのことを「あの人はなんて非常識なんだろう!」と感じている場合があるのです。
ペットのトラブルは、管理規約でペットの飼育は禁止とされているのに、居住者がペットを飼っているケース、ペットの飼育可ではあるが、管理組合に申請せず居住者がペットを飼っているケースがあります。また、ペット飼育可のマンションでよく問題になるのは、鳴き声・吠え声、糞尿、臭い、共用廊下やエレベーターでペットを抱きかかえない、抜け毛等に関するものです。時には、飛びつき、噛みつきなどのトラブルが発生することがあります。
忘れてはいけないのが、ワンちゃんネコちゃんは悪いのではなく、人間がその原因を作っている、ということです。
私もマンション住まい(ペット飼育可)&柴犬・太郎くん3歳を飼っているので、私の飼い方をお話しします。(完璧ではありませんが。。。)
・ペット飼育に関し、管理規約、ペット飼育使用細則は読んでいます。飼育申請は管理組合に申請済みです
・散歩に行くときは、共用部分はキャリーカーに太郎くんを入れて移動し、エントランス外で他の居住者がいないかを確認のうえ太郎くんを出します。
・社会生活に慣れるように、太郎くんとしつけ教室に通っています。たまに幼稚園にも(笑)
・糞尿はマンション内ではしません。散歩はマンションの外の周辺地域を散歩します。壁や電柱へのおしっこには水かけ(最近は外でおしっこをさせないように、しつけをするべきという考えもあります。)、糞は臭い対策されたビニール袋に入れて持ち帰り自宅でさらに別のビニール袋に入れる。
・体臭対策は、毎日専用シートで太郎くんのカラダをふく、歯みがきをする。定期的シャワーをします。
・抜け毛対策は、適宜、専用ブラシでブラッシングをします。特に換毛期はブラッシングを強化します。これらは自宅専有部分内で行います。
といった感じです。まだまだ、足りないと言われる方もあるでしょう。そういう場合は、マンション内で居住者同志の話し合いをしてみてください。
ちなみに、皆さんのマンションには、ペット飼育に関するルールは詳細に定められていますか?これがないと、ペットの飼い主がマンション内で自由にできてしまいますので、他の居住者とトラブルになる可能性は格段に高くなってしまいます。
ペットに関する管理規約、使用細則を明確に定め、マンション内に周知をしたうえで、厳格に運用することが重要です。そのうえで、管理組合でペットの飼育に関するルールやマナーを確認するための講習会を開いたり、ペット委員会やサークルを作り、ペットの飼い主同士のコミュニケーションを活性化することが意識向上に役立ちます。さらには、③居住者アンケートを実施し、ペットに関する苦情や改善点などを聞いてみることも大切です。これは、困っている・不満に思っている居住者の思いを聞いてあげるメリットがあります。
以上、個別の問題はありますが整理すると、
- 他の居住者への配慮
- 管理規約の適正化
- 管理規約やルールの厳正化
- 生活マナーを守る
- 住民間の交流
- 困っている居住者のために管理組合として対応する姿勢
などが挙げられます。解決が困難な場合は、地域の行政や動物保護センターに相談してみることも良いかもしれません。