【建築再生展見学リポート】~改修がもたらす新しいライフスタイルとは?~
2017リフォーム&リニューアル建築再生展、第3回目のレポートは「総合省CO2改修工事」を見学して気づいたことをお届けします。
【外断熱改修による省エネで認定+補助金】
長谷工リフォームの会場で、何やら熱気がプンプン伝わって来ます。
そちらのブースを見ると、「国土交通省主催平成24年度住宅・建築物省CO2先導事業」と書いてあります。国土交通省から認定され、補助金を頂いたそうです。
この認定は、共同住宅の改修に際し、
➀外断熱改修
➁設備変更
➂スマート化
を組み合わせた展開が評価されたとのことです。
【外断熱材を壁や屋根に取り付けると、夏涼しく冬暖かく快適になる】
外断熱改修とは、外断熱材を外壁・屋根に取り付ける工事のことでして、何といってもこの改修により夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。具体的には、断熱効果による冷暖房費削減のほか、結露防止が図れ、特に高齢者の方々に喜ばれているそうです。
さらにこの改修にはもう1つ素晴らしい効果がありまして、同時にコンクリートの劣化が抑えられることで「建物の寿命が45年から90年に延命化できる」とのことです。正直、これにはびっくりしました。
【建替えせず、住み慣れたこの地に長く住み続けるには、これしかない!】
この外断熱改修の成功は、築30年を過ぎ第3回目の大規模修繕工事を行うにあたり、通常の補修に加えて「住み慣れたこの地に長く住み続けたいという住民の思いをどう実現するか」を管理組合、設計事務所、監理会社、施工会社の皆さんが、考えに考えたタマモノだそうです。
【メル夫の今日の気づき】
「長く住み続けたいという住民の思いを、マンションを建替えずにどう実現するか」を、皆で考えた結果、外断熱改修により、「住みやすさ」とともに「建物寿命の延命化」に成功したことを学びました。目的意識を持って、皆で考えぬくことが大切だと思いました。
また、改修工事をすることで、同時にコンクリートの劣化を抑えることができ、「建物の寿命が2倍(45年から90年)に延命化できる」ことには驚きました。実は、友人の自宅マンションはまさに築45年超なのです。外断熱改修で建物寿命が2倍になるとの話を知って、友人のマンションも適用が可能かもしれないと気がつき、これは是非教えてあげようと思いました!
外断熱改修、ビンテージマンションは一考の余地ありです。
(マンション管理組合の学校 新人マンション管理士メル夫)