【新人マンション管理士レポート】新人マンション管理士の相談会体験記(第4回)

新人マンション管理士のメル夫です。只今メルすみごこち事務所で研修中ですが、今回は自分が所属している、マンション管理士会地域部会の主催する相談会での相談事例について、気になった回答事例のリポートです。

【管理会社が一方的に…】

築12年の中規模マンション(総戸数100戸)にお住いの組合員の方から、大規模修繕工事はまだなのですが、マンションの管理会社が機械式駐車場の撤去計画と長期修繕計画を策定し、準備を一方的に進めているようだがどうすればよいかとの相談を頂きました。

この場合は、理事長に相談の件が事実かどうかを確認してみましょう。万一、理事会の依頼に基づかないで、機械式駐車場の撤去計画と長期修繕計画を策定し、準備を一方的に進めていることが事実とすると、理事会で管理会社の活動目的や費用について確認してもらう必要があるでしょう。

【理事長に確実に依頼するには】

「管理会社(管理員)に気づかれないように、理事長に確認を依頼するにはどうすればよいか」という質問がありました。通常、管理組合には、「管理組合専用の郵便受」があると思います。管理組合理事長宛てに「親展」扱いで、意見や質問を書けばよいのではないでしょうか。
それでも、管理会社(管理員)が勝手にポストの中身を確認し、理事長宛ての手紙類を理事長宅ポストへ移動してくれずに、不要なチラシ類としてその場で廃棄するかもしれないという危険性をお感じになるのでしたら、理事長の個人宛に直接投函するしかないかもしれません。

【メル夫の気づき】

当該マンションは築12年ということですから、理事会で大規模修繕工事の検討をしていると思います。そのための判断材料として、劣化診断調査を行ったうえで、長期修繕計画を立案し、資金計画面を含めて大規模修繕工事を実施するか否かを判断することが必要なのかもしれません。
また、最近の自動車離れの傾向から、空き駐車場の増加は管理組合の懐事情を悪化させているかもしれません。状況によっては、機械式駐車場塔を撤去し、平置き駐車場だけにするとの案も選択肢として「あり」です。

管理会社が全く理事会の依頼なく実施するとは思えませんが、まずは、理事会に確認し、きちんと調査して頂くことが先決ですね。そのうえで、理事会の正式課題として、大規模修繕工事の検討を進めて頂く良い機会とも言えるのではないでしょうか。そもそも論として、「理事会だより」を作成するなどして、理事会活動を住人に伝えるための工夫が必要と思われます。

One thought to “【新人マンション管理士レポート】新人マンション管理士の相談会体験記(第4回)”

  1.  真面目でまともな排他をしないマンション管理士を見つけて、相談すればよいのですが、見極めは極めて難しく、立体駐車場の使用予測がまず最初です。 都市部でも自動車を手放す方が多く、近くのマンションでは、撤去工事(おそらく埋戻しして駐輪場等にすると思われます)をしていました。 何にするか分かればまた投稿します。

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