【新人マンション管理士レポート】建築再生展に行ってみた

マンション管理士 新人のメル夫です。
今回は、5月31日~6月2日に国際展示場で開催された、2017第22回RRリフォーム&リニューアル建築再生展を見学した時の「気づき」をリポートします。
第1回目は、講演会「超高層マンションの大規模改修」を聞いてです。

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本講演のサブタイトルが、「事例と管理組合が取り組むべき課題と心得」でしたので、多くのセミナーの中でも、マンション管理士として直接的に勉強になるかなと思い受講しました。
ポイントを整理すると以下の通りです。

【超高層マンションの大規模修繕のポイント】

大規模修繕工事の第1回目の予算は計画されているものの、第2回目が長期修繕計画に入っていないマンションが散見されるようです。ポイントとしては以下の5つです。
➀修繕周期はできるだけ延期が望ましい

➁調査診断が大切

➂管理組合の体制確立をしっかり(メンバーを極力変えず、可能ならば4~5年継続が望ましい)

➃スムーズな合意形成を目指す(委任状を出さない人が続出)

➄工事の範囲や内容を計画的に定める(予算不足の傾向あり)

 【メル夫の今日の勉強】
超高層マンションの大規模修繕工事で最も重要なことは、日ごろのコミュニケーション努力修繕積立金対策であることを学びました。

ポイントの➀~➂までは、一般のマンションでも言われていることです。

一方で合意形成や修繕工事の難しさは、例えば40階以上総戸数が600戸以上のような、超高層といわれるマンションが抱える大きな課題と言えそうです。

➃の合意形成については、超高層マンション、つまり戸数が多いということは、それだけ色々な考え方を持つ人が大勢いるということで合意形成は取りづらくなります。したがって、日ごろから「居住者間のコミュニティ形成」に努力し、日常の広報活動や、重要事項の説明会を行ない、組合員の皆さまのご理解とご協力を頂くよう努力することが大事だと改めて思いました。

➄の「工事の内容」は大問題です。大規模修繕に必要な予算が増加するほど、高度な技術が必要となり、限られた施工業者でしかできないことも勘案して、当初から予算化して対策を講じておかなければ、一般マンションよりも早く修繕積立金不足となってしまうことがわかりました。大規模修繕工事の第1回目が終了後、その実績を踏まえて、早急に長期修繕計画の見直しを行い、対応策を講ずる必要性を強く感じました。

 

 

 

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