【マンション現場レポート】防火管理者は責任重大なのだ!

当行のサポーターであるメルすみごこち事務所は、防火管理者の外部委託業務を日本で初めて展開しました。
そのニーズの高さから問い合わせが絶えない状況が続いているそうです。

防火管理者とは、防火管理の推進責任者として防火管理の知識を持ち、責任感をもって防火管理にあたる者とされ、主な責務として、

  • 防火管理に係る消防計画の作成、届出をする
  • 消火・通報及び避難の訓練を実施する
  • 消防用設備等の点検を実施する

などがあります。

皆さんが住んでいるマンションのケースでいえば、収容人員が50人以上だと防火管理者の設置が必要となりますので、どうでしょう‥‥ファミリー向けの間取りで20戸もあれば対象になるのではないでしょうか。そういう意味では「ほとんどのマンションに防火管理者の設置が必要」といっても過言ではありません。

ところで、防火管理者の資格を得るためには、所定の講習を受けなければなりません。

私の経験では、甲種防火管理者資格をとるために丸2日間、消防署の施設にて(缶詰で)講習を受けました。もちろん寝ることも許されず、ほぼ座学ということもあり、「こりゃ、簡単にとれるものではないな」というのが正直な感想です。結構疲れました…。

昔、会社で取得させられた等の経緯から、「名義貸し」同様に、マンションの防火管理者を引き受ける方がいますが、自身の責任において防火管理業務をする気がないなら引き受けないほうが賢明です。万一、非常階段にモノが放置されているような状況下で、火災から逃れることができずに死傷者を出した場合、防火管理者の責任が問われることになります。最悪、実刑もあるのです。

さて、それでは、防火管理者業務の外部委託を担当する菅井さん(注:実在しません)に、消防訓練の様子をレポートしてもらいましょう。

菅井さ~ん!!

 


 

どうも!!防火管理者の菅井筋(スガイマッスル)です!!

防火管理者としてお客様を火災の被害から守るため、日夜トレーニングを続けています。それでは、先日実施した消防訓練の様子をお伝えします。よろしくお願いしマッスル!!

消防訓練しマッスル

今日の消防訓練は、しゃれおつ大キャンパスに程近い、しゃれおつオフィスビルです!!!渋谷という土地柄、学び舎のおひざ元ということもあり、周囲は若者であふれています。UMM!!鍛えがいのあるポジションっ!!

今回のターゲットは地上10階建て都会派ビル。テナント数10、旅行会社や法律事務所など多種多様な事務所がイン!!地下1階にはクールなバーもあります。いっちょ、仕事帰りにバーボンのプロテイン割でも飲んでいくか!!

さて、さかのぼること3週間前。来るべく消防訓練のために、各フロアの事務所を訪ね『消防訓練の案内』を手渡しました。(もちろん、移動はヒンドゥスクワット)

皆さん大変すばらしい方ばかりで、一様に「当日参加するよ」と温かい言葉を返してくださいました。なお、地下のバーだけは営業時間外だったため、上腕二頭筋に祈りをこめて案内状を投函しました。

トレーニング当日、参加者は??

約束の午前10時。さて、消防訓練参加者は………おお!!非常階段から続々と勇姿現る!!その数15名。この規模であれば、なかなかの人数です。みなさん、ありがとうございマッスル!!!

ひとりの男性が、「10階から階段で降りるのがこんなに大変だとは思わなかったよ」と感想を言ってくださいました。だから消防訓練、消防トレーニングなのです。HEY!YOUのハムストリングは喜んでるかい⁉

みなさん1階のロビーに集まったところで、まずは「119番通報訓練」。これは、火事が起きたことを想定し、実際に消防署へ電話して署員と直接話をします。なかなか消防署に電話する機会はないですよね。このトレーニングは、落ち着いて状況を伝えられるかがポイントなんですが、でも大丈夫!!(ここだけ吉高由里子風に)消防署の署員が上手に質問をしてくれます。

あ、もちろん事前に消防署とは連携してますよ。3人の方がチャレンジしてくれました。

 

 

次は、水消火器による消防訓練です。本物と同様の形をした消火器で水を放出してターゲットに当てます。

消火器の存在は身近ですが、実際に黄色いピンを引き抜く機会はなかなかないでしょう。中身が水の訓練用ですが、一度扱い方を身につければ、いざという時に本物の消火器を落ち着いて使うことができます。ちなみに、消防訓練の際は、どんなに遠い現場でもマッスルが水消火器を持参します。なかなかのウェイトで、深層外旋六筋に効くんですなぁ、これが。クゥ~!!

全員参加ですか??

「消防訓練は全員参加しなくてはいけないんですか?」2社の代表の方から同じ質問がありました。「もちろんだ!レッツ、トレーニング、マッソォおお!!!」そう叫び、消火器ベンチプレスを全員で始めたいところだが、こちらは、お手すきの方だけで結構です。

しかしながら、「誰のために、何のためにやっているのか」を、今一度考えていただけると幸いです。

『消防訓練の実施は、管理権限者(防火対象物の正当な管理権を有する者)の義務や防火管理者(マッスルもその一人)の責務の中で消防計画を作成し、定期的に各訓練を実施しなければなりません』と総務省消防庁のホームページにも書かれています。火災が起きてから慌てるようでは遅いのです。いざという時に適切な対処ができるよう、定期的な消防訓練の実施は絶対なんですね。何といっても人命がかかっています。

それと、一人でも多くの方に参加いただけるよう、私たち防火管理者の工夫も重要です。貴重な時間を割いていただいていることを肝に銘じ、今後も消防訓練に勤しみます。渋谷シャレオツビルのみなさま、業務多忙の中、ご協力まことにありがとうございマッスール!!(photo by photoAC)

※実態に即していますが、フィクション・面白テイストで表現しています。実際は「いたって真面目に」防火管理業務を遂行していますのでご安心ください。

 

One thought to “【マンション現場レポート】防火管理者は責任重大なのだ!”

  1.  防火管理者を安易に考えてはいけません。 誰でもよいわけではなく。 理事長又は防災対策担当理事等、実際に災害が起こったときに、指揮命令できる人物でないといけません。
     職場で1000人規模の避難訓練をした時には、全員参加ですから、避難経路の確認までしなければなりません。
     最近は、火災だけでなく、地震時の避難も考えなくてはいけません。

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