■外壁タイル落下で裁判。アパグループマンションの異常な「数値」
ライフ2021.02.01 15 by 廣田信子『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』
お馴染み、廣田さんの記事です。
このタイル剥落事故が起こった2015年は、私(馬事公苑多摩美)が自宅マンションの理事長になった年でもあり、それなりに興味を持って情報に接していたはずなのですが、お恥ずかしながらこの記事で初めて本件を知りました💦
施工側2社が住民らに約1億1,540万円を支払うことで和解したそうで、まずは何よりです。
理由はやはり工期短縮のための手抜き工事のようですね。
裁判ではタイルの貼り付け工程が争点になったようで、工事会社は『タイルにモルタルを塗り貼り付けた』けど、製品の使用説明書に沿うと『タイルだけでなく貼り付け先のコンクリートにもモルタルを塗ってこすりつける』必要があったそうです。
通常何かを貼り付ける時は、貼る側か貼られる側のどちらか(たいていは貼る側)にしか接着剤的なものは付けないですよね。
いかにも「大丈夫だろう」と思ってしまいそうなポイントです。
新築工事の話ではありますが、修繕だって同じことです。
こういったことが起きないよう、いくつもの目でチェックすることも大切ですが、
その前段として、価格や工期で業者を追いつめない方がいいって、こういうことなんだなと思いました(笑)
マンション管理士。世田谷区在住の実は関西人。自ら居住するマンションの理事長を歴任し「住民・理事の目線」を持ちつつ、某大手インフラ系企業の経営企画室で鍛えられた情報収集力・整理力・課題発見力を活かし、現在は株式会社メルすみごこち事務所の経営アドバイザーを兼務している。