授業のポイント
- マンション管理組合の主な仕事は共有部分を管理、運営すること
- マンションは管理を買え=管理組合を買え
- マンションは管理を ”売れ” へ
授業を担当するジャネット博多です。
マンションの所有者になると、例外なく管理組合の仲間入りをしますね。
「そもそも、この管理組合ってなんですか?」って方も多いと思うんですが、一言でいえば、「マンションオーナーの団体」です。大家さんの集まり、といってもいいでしょう。
一軒家を購入すると、土地と建物は買主の所有物となりますが、マンションの場合、買主が所有するのは、『買主の部屋』と『部屋以外のすべての持ち分割合』です。ちなみに、この「部屋以外のすべて」には、廊下や階段、エレベーター、集会室を含めた建物や敷地、樹木に至るまでが含まれます。
マンション管理組合の主な目的は、部屋以外のすべて、つまり共用部分を管理・運営することですが、個々の部屋についても使い方や禁止事項を定め、室内設備の点検等を主導するため、大きな影響力を持つことになります。
例えば、ある家庭で騒音を出したり勝手に民泊を始めるなどをした場合、マンション全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。このようなことがないよう、マンション全体の資産価値を守るために機能するのが管理組合なのです。
マンションの購入を考えるとき、「マンションは管理を買え」という言葉を耳にしないことはありませんね。
この「管理を買え」の「管理」に問われているのは、「住まいとしての住み心地の良さが将来にわたって守られるのか。そして、資産としての価値が守られ、向上させられるか」です。
「管理」を実行するための団体が管理組合ですから、「管理を買え」は「管理組合を買え」と置きかえることができますね!
元来、不動産の価値は、土地と建物の需給バランスが重なって決まるものですが、分譲マンションの場合、部屋以外の箇所の価値については自分の力だけでどうなるものではありません。そういう意味からも、マンションという買い物は、建物としての『ハード』要素のみではなく、『ソフト』の要素も含んでいるといえます。
ここで私は、「マンションは管理を買え」の先、「マンションは管理を売れ」を提言します!!
マンションを購入した後は、「マンションは管理を売れ」でしょう。
都心においても空き部屋問題が深刻となっている状況に加え、この先の人口減少にも歯止めがつかないことから、これ、ぜーんぶまとめて!!!住み心地の悪いマンションの価値が下がる時代になっているといえます。
逆に、適切に管理されたマンションは、同じ立地や築年数のマンションに比べて差別化できる時代になった、ともいえますね。
いいですか、皆さん!!区分所有者同士がチームワークをもってマンションの将来を語り合い、一つずつ実行に移すことでマンションの資産価値を高めていく。結果、高く売れる可能性が上がる。
まさに、「マンションは管理を売れ」なのです。金利手数料は負担できませんが。