【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】3.新旧ひきつぎの理事会(2018年6月24日)

6月の総会を控え、新旧理事がひきつぎのために顔を合わせる場が、通常通り設けられた。妻たちは、大規模修繕工事の監理にあたったB建築設計の担当者も同席させるよう、管理会社にねじ込んだらしい。

妻の言葉を借りると、固太りで饒舌で抜け目のなさそうな担当Y口氏。
まずはのっけから、

「今日出向いたことについては、代金は発生しないんですよねぇ~。上司からは『終わった仕事に、いつまでかかわってるねん!』と皮肉られて来ましたぁ~」

と、いかにも「来てやってる」的態度だったそう。

その言いぐさは、ヤツらの戦闘意欲をいたくかき立てた様子ではあったのだが、具体的な話になると、いかんせん、相手は専門家だ。

「工事費が高くなった理由としては、大きな道路に面しているマンションの西面で、振動や西日が原因のタイルの浮きが予想以上に多かったせいなんです。また建物の形状がコの字型であるため、一般の建物よりも表面積が大きくなってしまうわけで…」

内心「なんかおかしい…」と思いつつも、にわかには反論できない妻たち。

「国交省が出した費用よりは高くなっていますが、あれは消費税や諸経費は含まれない費用です。それに当てはめて考えればそれほど高額とは言えませんし、設計単価も公開しています。値段を吊り上げてるなんてことは一切ありません!」

専門知識の欠如に加え、当時の現場についての話を持ち出されると、実際に大規模修繕の担当にあたった前期の役員の面々と比べてさえ、備えている情報の量が違う。

「足場の費用について、ほかの現場と比べて計算はしてみたんですけど、妥当な額ではありましたよ。」との前期副理事長の発言に続き、前期の理事長も、
「大規模修繕工事において、特に問題があったとは思っていません!」

 

妻によると、前期の役員たちは、この問題にはあまり深入りして欲しくない様子で、前期の理事長なんて露骨に嫌な顔をしていたそう。
そりゃあねえ、まがりなりにも一年をかけて取り組んで、なんとか完了までこぎつけた大規模修繕案件。何もしていない新参の役員にケチをつけられたくない気持ちは理解できなくもない。妻からすればうさんくさい印象しかないY口氏だって、彼らからすれば、一年間一緒にがんばってきた仲間なのだ。

「くやしいけど、反論できへんかった…。」

悪徳コンサル疑惑にメスを入れる気満々で臨んだヤツらだったが、成果を上げられないまま、引き継ぎの理事会は「これにて終了」の運びとなったらしい。

(photo by photoAC)

この春まで、大阪市内のマンション(50戸)で管理組合の副理事長をしていました。昨年の理事の引き継ぎ直後に、その前年に行われた大規模修繕の竣工書類のうち、タイルの補修図面が提出されていなかったことが判明。施工会社に「ゴンドラを掛けての図面復元」を確約させるまでのやりとりや、その間に判明した様々な問題について、オットの目を借りてお伝えしたいと思います。

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