【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】1.悪徳コンサル…?

2018年、6月はじめのことだった。

「次の役員はあたしがやる。」

管理会社からの次期役員就任の打診を受け、妻が言い出した。

「ほら、この部屋は、あなたとあたしの共有名義やし、前回の役員はあなたがやったし。」

確かに、前回役員の順番が回ってきたときは僕がひきうけた。
しかし、妻はもともとマンションの管理組合の仕事には興味をもっていなかったし、そもそもご近所づきあい自体、「面倒なことはイヤ」と言っていたのではなかったか。

「せやけど、ほっとけへんやん。悪徳コンサル問題。」

そう、この頃、僕たちが住むマンションでは、悪徳コンサルティング会社が暗躍したか?と疑がわれる案件が発生していた。

 

始まりはこの年の5月。ひとつの新聞記事だった。

「マンション修繕 割高契約に注意 国交省『相場』を公表」
マンションの大規模修繕では、管理組合と施工会社の間を取り持つコンサルティング会社の一部で、工事費を不適切につり上げるケースもあるという…。

折も折、僕らのマンションでは、この3月に第一回目の大規模修繕が終了したばかり。妻が言うには、住民の一部で「ちょっと高すぎへん…?」と、話題になっていたそうなのだ。

「あんな、たまたまやけどな、I子さんも次が役員やねん。」

4階下に住むI子さんは、70㎡越ファミリータイプの部屋に暮らす優雅な(様子に見える)独身OL。妻とはスポーツクラブが同じで、そこから発展した飲み仲間でもある。

「ほんでな、次の理事会にはコンサルティング会社の担当者を呼んで、話を聞こ、って相談してるねん。」

一見女っぽい容姿なせいか、甘く見られがちな妻だが、ああみえて「騙された」だの「損をさせられた」だのには我慢できないたちである。またI子さんも、小柄でかわいらしい外見ながら、妻に劣らず鉄火肌であることを、僕は知っている。ふたりで飲んでいるうちに「悪徳コンサルをやっつけたる!」と話が盛り上がったのであろうことは、たやすく想像できる。

しかし、なんだかんだ言っても支払いまで済ませていることを、いまさら蒸し返しても無駄だと思うのだが…。ただ、僕自身は目下仕事が忙しく、時間は取りにくい。ここは妻に任せて静観と参りますか。

この春まで、大阪市内のマンション(50戸)で管理組合の副理事長をしていました。昨年の理事の引き継ぎ直後に、その前年に行われた大規模修繕の竣工書類のうち、タイルの補修図面が提出されていなかったことが判明。施工会社に「ゴンドラを掛けての図面復元」を確約させるまでのやりとりや、その間に判明した様々な問題について、オットの目を借りてお伝えしたいと思います。

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