【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】41.急展開(2019年4月5日)

以下は、管理会社のK青年が、妻に送ってよこしたメールの内容だ。

「C技研、B建築設計、S社の三社で、今回の図面に関する対応の協議を行いました。

3社とも、タイルの補修図面と下地の補修図面に不備があることを確認した上、B建築設計とS社の強い申し入れの結果、C技研は、各図面の復旧作業を行うことになりました。

方法ですが、数量明細表などの資料に照らし合わせながら、屋上にゴンドラを吊り、外壁面の補修箇所の確認を行った上、図面を起こすということです。

ただし、C技研からは、100%完全な状態の図面を復旧することは不可能との話もありましたので、『5年間、外壁すべての保証』をつけてもらうことになっています。

B建築設計とS社による工事監理業務の不備については、適切に行われていたことを確認できない状態と判断せざるを得ないため、管理組合様とご相談の上、対処法を検討させていただくことになりました。おそらく、金銭的な話になってくるかと思います。

私の印象ですが、当時の我が社の担当者が既に退職していることや、B建築設計の担当者N田氏が病気療養中であり、当時の詳しい状況が確認づらい状態にありますが、B建築設計のM本氏も私も、管理組合の立場に立って、できうる限りの対応を前向きに考えているように感じます。

以上の内容を、次回の理事会でもご報告させていただこうと思います。   K」

「これってさぁ、勝利って言ってもええと思うねんけど、どうなんやろ…?」
突然の知らせを、妻は当初、額面通りには受け取れなかったらしい。

ちなみに、僕は既に長崎に移り、大阪のマンションでは、妻は、次週に迫った引っ越しの準備を…いや、準備はそっちのけで、K青年からのメールの検討会を開いていたようだ。

「完全勝利ですよぉ!図面を出すって言わせたんやから。」

「しかもゴンドラまで吊るって言って来てるんですよ。」
「金銭的な話…ってことは、監理業務の費用も、幾分かは取り戻せそうやし。」
I子さんやA美さんの受け止めは、もっと素直でポジティブだった。

「ただ、ゴンドラでの確認の際には、こちらが指定する建築士に立ち会ってもらうことを、念押ししておいた方がええですね。あと、弁護士さんとも契約して、内容を確認してもらわんと。」
S井さんが、相変わらず冷静に指摘する。
「でもすごいです。基本的には大勝利です!」
「お引っ越しの直前にばたばっと解決するやなんて、出来過ぎみたいです!」

その晩遅くの僕への電話。
「明後日の理事会では、『詰め』の確認をするつもり。昨日までは『戦いの作戦を練らんな…』って、準備してたんやけど。」
報告する妻の声も弾んでいる。
「とにかく、引っ越しまでに間に合って良かった。理事会では、今後の引き継ぎ話もしとかんと…。図面が提出されたらされたで、次は、手抜きや水増しがなかったかを検討してもらわんなあかんし…、施工不良のせいで工事費が高くなった可能性も考えなあかんし…、」

そうだね、よくがんばった。
しかし、もうそろそろ…引っ越しの準備にとりかかったほうがいいんじゃないかな。長崎での生活が、君を待っている。

(photo by photoAC)

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