■「費用折半で補修」決定 熊本地震でビル傾きマンションに接触の恐れ 熊本地裁
熊本日日新聞 | 02月11日
先日に福島沖地震が発生し、余震に気を付けなければならない状況がしばらく続きます。
そこで、ちょっと前にこんな記事があったことを思い出しました。
https://kumanichi.com/news/id110710
状況が少しわかりづらいのですが、こういうことではないかと思います。
『隣のビルが地震で傾いて一度マンションにぶつかっており(その後、復旧したけど危ない状態は継続)、再度ぶつからないようビル所有者に工事をお願いしたが対応してくれないので、仕方なく裁判所に調停を申し立てた(けど、それでも合意に至らないので「調停にかわる決定」が下された)』
そして、下された決定内容が「管理組合側も工事費を半分負担する」というものです。
マンション側は自分たちに非はないものの、本当に困っているので
「半分負担」という条件を受け入れているようですが、記事を読む限りでは
ビルオーナーの側が異議を申し立て、調停が不成立となる可能性が大です。
理事長さんのご負担を考えると、なんとか「訴訟」によらない解決を願います。
このビルが傾いた経緯まではわかりませんが、地震保険は建物が傾いた場合や沈下した場合にも下りるので、特に建物密集地域では、自分たちだけでなく近隣住民のためにもなる、と考え加入しておくといいかもしれません。
マンション管理士。世田谷区在住の実は関西人。自ら居住するマンションの理事長を歴任し「住民・理事の目線」を持ちつつ、某大手インフラ系企業の経営企画室で鍛えられた情報収集力・整理力・課題発見力を活かし、現在は株式会社メルすみごこち事務所の経営アドバイザーを兼務している。