【新人マンション管理士レポート】マンション大規模修繕工事 施工業者選定実務入門(2回目)

メルすみごこち事務所のメル夫です。只今研修中です。今週は、メル夫が担当している、大規模修繕工事の施工者選定業務の概要を例に、メル流施工者選定をご紹介させて頂きます。第2回目は、公募の手順についてです。

【➀公募】

新聞や会社のホームページ等を利用することで行いますが、個別案内を並行して実施します。
個別案内とは、公募は、公募を見て条件を満たす会社であればどこでも参加が可能ですが、その大規模修繕工事を実施するに相応しいと思われる数社を予め選出し、公募と同時に電話等で参加をお願いするものです。
会社の選出は、過去の事例等に基づくもので、当社特有の情報によるものです。
この方法は、区分所有者の紹介や推薦に基づくエントリーを含め、「公募とは言えない」との見方もあるかもしれませんが、最終的に選択するのは管理組合ですし、会社として約束しているバックマージンを得る行為は一切ありません。

【公募の実務】

新聞を使った公募は、首都圏の場合には、「建通新聞」に申し込みをします。「募集要件」に示す項目に今回案件の条件を記載し、該当支社に依頼します。
メル夫が今回担当した案件は九州なので、「九建日報」に広告依頼を出します。
広告なので有料でして、大体4~5万円です。

「募集要件」の内容は、

[Ⅰ 工事概要]

〔Ⅱ 見積参加条件〕

〔Ⅲ 提出書類〕

からなり、さらに、〔提出期限〕及び[施工業者の選定スケジュール(案)]が必要項目です。
具体的な仕様書や図面関係の説明は現場説明会で行いますので、現場説明会への参加は必須です。

【メル夫の気づき】

入札制度には、一般競争入札と指名競争入札があります。指名入札制度とは、入札を執行する立場の会社等が、仕様書を作成し、その仕様に合致する会社を指名する制度です。
技術力や実績等で高い企業が予め選定されるので、その中から最も有利な条件を提示した会社が契約の対象とされます。
当社の場合は公募のほかにも、実績のある業者に声がけするケースがあるので、指名入札の要素もあり、といったほうがよいかもしれませんね。

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