【新人マンション管理士レポート】マンション相談会体験記  ―給排水ポンプの修繕は誰が行う?―

新人マンション管理士のメル夫です。マンション管理士会地域部会の主催する相談会での相談事例について、ためになると思われる相談事例のリポートです。

マンションの給湯器から異常音発生

築12年の小規模マンション(総戸数10戸)のオーナーからの相談です。

「外壁設置の給湯器の一部から異常音がすると隣接するマンションから注意されました。普段こちらに住んでいないので、異常音といわれてもわかりません。機器メーカに電話すると入居者の立会が必要ですといわれ、異常音の部屋がわからず調査依頼できませんでした。今度3部屋に空きが出たので良い機会なので調査したいのです。」

給湯器の全数調査はどうする

これはマンション管理相談というよりも、設備管理の実務相談ですが、お困りの様子でしたので次のように提案しました。

  1. 給湯器点検依頼をガス会社の地域サービス会社に依頼する。(1台につき3千円位)
  2. 仲介の不動産会社に土日を中心に入居者の都合を調整してもらう。空室分を加えて点検日を決める。
  3. オーナーの点検立会。ガス会社から依頼されるので対応が必要。

点検結果により対応を

給湯器の寿命は10~15年といわれていますが、寿命に個体差があります。サービス会社は一酸化炭素の濃度を測定し、基準値を超えると給湯器の交換を推奨します。修理することも可能ですが、部品在庫がないケースにおいては、機器交換のほうが機能向上とコストダウンが図れます。

業者より交換を推奨された給湯器は早く交換しましょう。但し、機器費は性能によりますが、工事費とパネル代込みで1台10万円近くかかりますので、合見積りをして少しでも安くなるよう検討することをお勧めします。
給湯器交換工事の日程は、点検と同じ要領で調整します。残りの機器は測定値がよいならば交換は急がなくてもいいでしょう。

 

 

メル夫の気づき

給湯器の不具合の原因は、経年劣化によって燃焼状況が不安定になっているか、不完全燃焼に近い状況になっていることが多いです。安全装置が作動して使用不可となったり、最悪の場合排気口からの有害物質による健康被害も考えられるので気を付けましょう。

(photo by photoAC)

One thought to “【新人マンション管理士レポート】マンション相談会体験記  ―給排水ポンプの修繕は誰が行う?―”

  1.  ガス器具にかぎらず、共通する器具は、規模の利益がありますから、費用負担は個人持ちでも、一斉交換に近い形で最新機種に交換するのが合理的です。 大阪では、大阪ガスの囲い込みが役に立ちます。 ガス展等のイベントで粗品貰いのついでに、最新機種の見学も役に立ちます。
     ただ、周知に時間をかけないと不公平になりますから、気をつけましょう。

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