●チェック機能たるべく設計監理方式に落とし穴。
●予防策はマンションの価値をあげようとする取り組み。
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【マンション管理組合の教科書】大規模修繕工事と不適切コンサルの闇
大規模修繕工事には、責任施工方式と設計監理方式があります。
責任施工方式は、設計と施工をひとつの会社に任せることになり、費用的なメリットはありますが、その後の監理業務もその会社が行うことから、チェックが甘くなるという懸念があります。
国交省の通知した「設計コンサルタントを活用したマンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について(通知)」には、実際にあった事例として次のような例が載っています。
①実際に調査診断・設計等を行っていたのは同コンサルタントの職員ではなく、施工会社の社員であった。
②格安で受託したコンサル会社。バックマージンを支払う施工会社が受注できるように不適切な工作を行い、割高な工事費や、過剰な工事項目・仕様の設定等に基づく発注等を誘導した。
さらに、このような事態から、20019年10月放送のNHK クローズアップ現代+で、『追跡!マンション修繕工事の闇 狙われるあなたの積立金』という特集が組まれました。
放送の中で、元設計コンサルタントは次のように述べています。
「住民は知識がなく無知だから、そこが一番狙い目。」
私は言いたい。
「ちがうだろーーーこのはげぇええ!!」
__さて、これでは一体、「何を信用しろ」というのでしょうか。
放送の中でも触れていますが、一番重要なのは、住人がマンション管理に関心をもち、「自分たちの住まいをどう価値向上させていくか」を前向きに取り組むことです。
必要な知識は簡単に手に入ります。
今、あなたが見ている「それ」で、調べればいいのです。
そして、わたしが言いたいのは、どうせ取り組むなら「楽しんでやりましょうよ」ということ。理事をやることに変わりがないのなら、楽しむか、嫌々か、費やす時間の有意義さが全く異なります。
楽しんでやるためのヒントは、この学校の理事長のコラムにちりばめられているので、ぜひ参考にしてみて下さい!
全くその通りで、住員には知識や経験はありません。
設計監理方式は、バブル崩壊前の日本経済の調子が良く、「カネ」もふんだんに使えたころの話です。 理屈と現実は、時代により変わります。 誤解しないでいただきたいのですが、正しい談合もあり、真面目でまともな、信用できる業者の責任施工が最適です。
器用人さん。コメントありがとうございます。悲しい現実です。