■【マンション大規模修繕工事のトレンド】修繕周期の長期化
https://www.youtube.com/watch?v=6D0PgfGLsxg
いつも動画でたくさんの知識を提供してくださる、さくら事務所・土屋さんの最新動画視聴しました!
(2/15に公開)
ざっと、こんな内容です。
✅大規模修繕周期16年~18年は、現時点でも技術的に十分可能
※高品質材料採用により長期保証獲得
✅高耐久性工事により大規模修繕工事1回辺りのコストは10~15%増加
※8~10年目の中間点検、メンテナンスを含む
✅長期的には長周期の方がコスト低減
※野村不動産が自社分譲マンション「プラウド」に提供している長期保証規模修繕工事「re:Premium」の試算から引用
https://www.nomura-pt.co.jp/business/renewalconstruction/repair/repremium/
⇒横浜市168戸 竣工引き渡しから60年で削減率14.5%
12年周期=約24.2億円(約1,440万円/戸)
18年周期=約20.7億円(約1,232万円/戸)
+委員会・理事会の心理的・時間的負担軽減
+居住者の工事に伴う負担軽減
✅長周期化の歩み
・~2017年まで
技術的に可能でも提案するコンサル・施工会社はごく少数 (管理会社への忖度?)
・2018~2019年
独自路線の施工会社による提案が増加
←野村によるサービスプラン・リリース
←国交省による談合悪質コンサルへの警鐘
・2020年以降
一部の施工会社を除いては提案が一般的に。修繕周期長期化の提案を条件とした公募にも積極的な応募
長周期化を標榜するコンサルタントや設計事務所も増加
✅管理組合の長周期化へのアプローチ方法
・長期修繕計画の期間を50年以上に設定(修繕期間はそのままでもいいので、まずはスタート)
・修繕積立金を均等積立て方式へ
・大規模修繕コンサルタントの選定は長周期化への取り組み経験を重視
(暗に、さくら事務所しかないでしょアピールしていました!営業も大切です。)
・施工会社選定はプロポーザル方式を採用し、長周期化に向けた各社の知見を集める
ほんの数年ぐらい前には、遠い未来を語っているようだった「長周期化」が一気に現実のものになっています。
本マンション管理組合の学校の立ち上げ人でありメルすみごこち事務所代表の深山さんも
「大規模修繕工事は18年周期で行ける、いやどうやったら18年周期で計画を作るか考えればよい」
と常日頃から言ってますし、実際に彼が立ち上げた管理会社(クローバーコミュニティ)では、
すでに長期修繕計画において大規模修繕工事の周期を18年にしているところを見ると、
さくら事務所さんもそうですが管理組合目線に立つコンサル系は動きが早いですね。
これからは、体力(資金力)のあるうちに長周期化のメリットに気づいて導入(してコストを低減)できる勝ち組マンションと
気付いたら手遅れで、低予算の修繕を短期で繰り返すしかない負け組マンションの二極化が進みそうです。
マンション管理士。世田谷区在住の実は関西人。自ら居住するマンションの理事長を歴任し「住民・理事の目線」を持ちつつ、某大手インフラ系企業の経営企画室で鍛えられた情報収集力・整理力・課題発見力を活かし、現在は株式会社メルすみごこち事務所の経営アドバイザーを兼務している。