【マンション管理組合の教科書】やる気のある理事長が抱える共通の悩み

授業のポイント

  • やる気のある理事長の抱える問題
  • 大多数の理事は「ついていけない」だけ
  • 必要なものは、ファシリテーション能力

授業を担当する三尾金鉢(さんびきんぱち)です。

「やる気がない理事が多くて困る」このような理事長の訴えをよく耳にします。現在の管理会社の対応に満足せず、マンション管理士事務所などに相談に来られる理事長は、マンションを良くしたいという一心から、マンション管理を独自に勉強され、自身のマンションが抱える重大な課題に気づき、その解決へと導きたいという情熱を一様に持っています。ところが、その思いが他の理事や住人に伝わらず、マンションの課題解決が進まないと悩んでいる方が多いのです。

このような相談を受けて実際に理事会に参加してみると、「知識が豊富で情熱あふれる理事長」「受け身のその他大勢の理事」と完全に分かれてしまい、理事会における発言量に大きな違いがあることに気づきます。理事会の雰囲気も決して良くはありません。

このままの状態で理事会を継続すると、欠席者は増え、課題解決どころか住人間の溝が深くなってしまう危険性すらあります。

では、熱心な理事長の行動は間違っていたのでしょうか…?それは、違います。

「長期修繕計画を見直したい」

「そのために修繕積立金を見直さなくてはいけない」

「管理会社の対応を改善させたい」

「コミュニティ強化のため、イベントをやって盛り上げたい」

このような熱心な理事長の訴えが間違っていることはありません。ですから、大多数の理事はそのことに反対しているのではありません。「ついていけない」だけなのです。

そうです、他の理事に不足しているもの。それは能力でもやる気でもなく、単に「動機」なのです。

そもそも相手がマンションの住人ということは、高額なマンションを購入するだけの社会的地位や経済能力がある、といえます。ですから、理事長の訴えが正しいと理解し、協力したいと思える動機さえ見つかれば、どんなに忙しくとも、少しづつ力を貸してくれるようになります。必ずなります。

それでは、マンション理事に能動的になってもらうための動機とはなんでしょう。一般的に、積極的に活動してくれるようになる動機には「危機回避的な動機」と「能動的な動機」があると考えられます。

危機回避的な動機とは、

  1. いま動かないと大変なことになる
  2. 放置することはできない

能動的な動機とは、

  1. 資産価値向上につながる
  2. 楽しそう
  3. みんなの役に立てる

といったところです。行動の動機さえつかめば、「マンションライフをよくする」という理事長の情熱に応えてくれる理事も徐々に増え、理事会の雰囲気も全体的に前向きになるでしょう。

そのための手法としては、ずばり、ファシリテーション能力が問われることになります。

ファシリテーションとは、会議の場で発言を促したり、参加者の認識の一致を確認したりすることでして、大切なことは「合意形成をサポートする役どころ」に徹するということです。人の話を聴く力が問われます。話を遮りたくなっても、ぐっと堪える忍耐力が重要です。

この能力にずば抜けてる人物といえば、そう、坂本龍馬しかおりません。もちろん、この能力がすべての理事長に備わっているとも限りませんので、マンション管理士などのプロに頼むのも一考かと思います。

マンション管理組合の学校、授業の監督と撮影を担当する風呂澤(ふろさわ)です。個性あふれる授業を、余すことなく、最高の撮影技術(自称)でお伝えします。

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