【マンション管理士おさらぎブログ】おさらぎ最後の挨拶、そして、人生最大の恐怖体験

わたくし、おさらぎは、マンション管理組合の学校というサイトが、皆さんの何かのお役に立てることを信じて続けてまいりました。

このサイトに投稿してくださるコラムニストの皆さんは、同じ志をもち、しかも無報酬で、自身の経験や知識を伝えてくださいました。本当に頭が下がります。そして何より、今、当コラムをお読みくださる貴殿がいるから、ここまで続けることができたのです。ありがとうございます。

 

マンション管理組合の学校は、令和2年を向かえるにあたり、リニューアルいたします!

 

まずをもって、編集者を私のようなど素人ではなく、プロにお願いします。そして、動画コンテンツを導入し、サイト自体もリニューアルしていく所存です。(予算がとれればですが…)

マンション管理組合の教科書、おさらぎブログは、徒然なるままに更新していきたいと思いますので、こちら興味があったらで結構ですが、今後もよろしくお願いいたします。

編集者おさらぎとして、最後に言いたいのは、

「一つだけお願いがあります!わたしのことは嫌いでも、マンション管理組合の学校のことは嫌いにならないでください!(号泣)」

 

 

卒業といえば、学生時分を思い出すのですが、淡き青春時代の衝撃体験をお伝えしたいと思います。(以下、マンションライフとは全く関係ありません‥先に謝ります、ごめんなさい。)

 


 

中三の修学旅行は、王道の京都・奈良コース。その夜、人生最大の恐怖が私を襲いました。

当時、私のクラスには一人の帰国子女がいました。帰国子女と言っても「男」でして、シンガポールから転校してきたおかっぱ頭の彼は、「ポール」の愛称で呼ばれ、皆から愛されていました。海外生活の長いポールは、当然のように英語はペラペラ。さらには、どうやって日本の勉強を進めたのか不思議なほどすべての科目が秀逸。学力は県内トップクラス、そして、とにかく真面目でした。

修学旅行最後の夜__。

熱い湯が苦手な私は、旅館の大浴場をさっさと引き上げ自室に戻ると、窓際の年季の入った椅子にひとり、ポールが佇んでいました。私はある悪戯を思いつき、ポールに提案します。

「ポール。クラスの女部屋に隠れて、風呂帰りのやつらを脅かそうぜ!!」

真面目少年ポールは「いやだ」と拒否しましたが、少し強引に引っ張ると、だめだ、いやだ、と言い続けながらも、一緒についてきました。

 

 

思ったとおり、女部屋には誰もいません。私は、部屋の隅の押入れの上段に素早く身を隠すと、その下段にポールを納めました。

廊下の彼方から聞こえる女生徒の華やかな会話が徐々に近づくのがわかり、いやがうえにも鼓動が高鳴ると、「パン」と乾いた扉の開閉音とともに、弾ける笑い声が室内に轟きました。

押入れの暗い空間の片隅で息を殺していた私は、勢いよくふすまを開けたときの女子たちの驚く姿を想像して薄笑いを浮かべました。すると、その声がさらに近づき、押入れのすぐ前に設置された冷房機に集結するではないですか。

「あっつ~い。(パタパタ) え、ゆうこ、ちょっと胸大きくなったんじゃない?」

「やだ~、ちょっと触んないでよ。あっこのほうが大きいじゃん!」

「きゃぁ~」

__薄い和紙と軽い木材でつくられた日本古来の引き戸、ふすま。

その、あまりにも頼りない隔たりの、わずか数十センチ向こう側。教室で決して聞くことのない赤裸々な会話が続く中、近くにあった枕を口に押し当てた私は、この恐るべき事態を明確に理解することができました。

『見つかったら……殺される』

15歳の無垢な少年だった私の思考は完全に停止し、ふすまの端の方からわずかに漏れる部屋の灯りを、ただ呆然と見つめることしかできませんでした。

が、直後、「すすっ」

目の前のふすまが勝手に動き、輝線スペクトルのごとく一筋の閃光が、漆黒の闇を貫きました。

 

 

『ばれた、終わった・・・』

袋叩きの刑を覚悟した私は、固く目をつむりましたが、薄目を開いたその先の、わが身をさらけ出すはずの光線は、わずか1センチ広がったところで止まっていました。

ポール。

県レベルの秀才、真面目を絵に描いた少年、ポールの所業だったのです。

 

 

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