【マンション管理士おさらぎブログ】発信機の表示灯が暗い、から始まる旅

自動火災報知設備とは、天井についている感知器が、発生する熱や煙を自動的に検知して、いざとなれば建物内に警報を鳴らし、避難と初期消火活動を促すための装置です。マンションにお住まいの方は、消防設備点検にきた業者が、お碗のようなカップがついた長い棒で、天井にある感知器の動作確認をしている姿をみたことがあるでしょう。

さまざまな建物に行って気づくのですが、この自動火災報知設備(火災報知設備)の発信機についている表示灯(ランプ)がやたらと明るいものと、日中では手をかざして周りを暗くしないとわからないレベルの明るさのものがあります。非常に明るいものはLEⅮ製です。

私が見出した結論から言うと、

表示灯が暗い=よくない。基本的に消防設備点検業者も指摘をする。しかしながら、建物によっては、法的にダメということでもないようだ。です。

この表示灯について、今の法律はどうなっているのか確認すると、「その取付け面と15度以内の角度となる方向に沿って、10m離れた場所から点灯していることが容易に識別できる」とあります。

ん?10m離れた場所から容易に識別?

これでは、確実に、私が見た暗いランプはNGです。

気持ちが悪いので、さらに調べると、消防法は度々改正され、消防設備によって、必ず新しいルールのものに変えなくてはならないものと、そのままでも良いものがあることに気づきました。

例えば、消火器は、どんな建物でも基本的に新しいルールのものに変えないといけません。しかしながら、自動火災報知設備に関しては、特定防火対象物は新ルールのものに変えなくてはいけないとあります。特定防火対象物とは、不特定多数の方が出入りする建物やテナントなどを指しますので、スーパーやコンビニ、ホテルや飲食店、物販店等が当てはまります。

一方で、共同住宅は、特定防火対象物ではありませんので、一般の住居として使用しているマンションの自動火災報知器が古いルールのままでもOKということになります。

本当にそうなのか、消防設備点検業者の社長に聞いてみました。答えは、こうです。

「目視で暗いと感じたら不備としてあげるようにします。白熱球に変えると改善される場合がありますよ~」

 

 

昭和48年当時の「非常警報設備の基準」を見せていただいたところ、「回路の定格電圧の130パーセントの交流電圧を……周囲の明るさが300ルックスの状態において前方3メートル離れた地点から、点灯していることを明確に識別することができる………。」(300ルックスは、デパートが500~700ルクスだから少し暗め。ルックスって、ルクスちゃうんかい)まぁ、今のルールよりは緩いようです。

表示灯は、火災時にその位置がわからないと発信機を押すことができず、迫りくる危険を他の住人に知らすことができないので危険です。消防への連絡も遅れる可能性があります。目視で暗い表示灯は明るくしましょう。

ふとした疑問から今回いろいろ検索してみたんですが、ネットで検索と言えば、小5の娘が珍しく真剣な顔でパソコンに向かい、何やら大学ノートに書き込んでいるのでちょっと覗いてみました。

呪文ですかというくらい、細かい文字でびっしりと書き込まれたノート。ディズニーキャストの衣装とその特徴が、何ページにもわたって記されておりました。聞くと、高校生になったらどのキャストとして働くか、今から悩んでいるとのこと。ぷーさんのハニーハントのキャストでいく場合は、衣装につけるワッペンをピグレットにするかイーヨにするかで、これまたとても悩んでいるとの弁。

どうなんでしょうか。まずをもって高校生が働けるのかという問題と、横浜から舞浜まで通う気か、という問題。もっと言えば、そもそもキャストは個人の希望で選べるのかという問題がありますが、無垢な小学生の夢をつむことはやめておきました。夢の国の研究なわけですし。

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