【マンション管理用語集(と)】ドレン?ドレイン?ドレーン?どれ?
ドレン?
ドレイン?
ドレーン?
怒蓮?
って、どれ??
マンションのベランダ(バルコニー)に、ありません?
ありますよね?このお椀みたいなもの。
ありますよね?この格子のようなもの。
マンションの共用廊下にも、ありません?
あ、なんか見たことある!
マンションの屋上やルーフバルコニーにも、ありません?
登ったこと、ないですよね。
マンション管理業界で「ドレン」(ドレイン)とは、
共用廊下やベランダ(バルコニー)屋上などにある排水口のことを指すのが一般的ですね。
皆さんが良く見るのは、バルコニーの写真にあったような、鋳物のお椀(ストレナー)で大きなゴミの進入を防ぎ、雨水だけを流すように作られているものです。
共用廊下は、お椀型よりも格子の形のものが多いですね。
このドレン(ドレイン)にくっつく落ち葉やゴミを捨てずに放置すると、雨水が排水されづらくなり、ゲリラ豪雨でもあると周辺が水たまりになる、、、ようなことが発生します。
バルコニーにあるドレンは、居住する皆さんが、共用廊下にあるドレンは、管理員や清掃員が清掃することで、水の流れが悪くなることは滅多にありません。
一方で、屋上やルーフバルコニー(の手摺の先)にあるドレンは、居住者が立ち入ることができないことと、風通しの良い屋外なだけあって、土砂や落ち葉・ゴミが舞い込んで、ドレン回りに溜まることが多いです。
また、カラスがどこからかペットボトルやハンガー。生ゴミなどを口でくわえて屋上へ持ってくるため、そういったゴミも結構溜まります。
さらに、ドレンの周囲に雑草が生える、、、なんてことも。
いずれにしても、管理会社の方に、定期的に巡回して落ち葉やゴミを除去してもらわないと、ゲリラ豪雨で排水されず、一面がプールになってしまいます。
一面がプール=屋上防水の切れ目から水が侵入し、最上階のお部屋の天井から漏水が、、、
なお、脚立を使ってハッチから上がるような屋上は、若い人でないと上がれません。
階段で上がれるような「管理業界に優しいマンション」でない限り、屋上へ上がるのは「脚立を持って、ハッチの蓋を空けて、よじ登っていく」ことになります。
こういった屋上では、管理員や清掃員が屋上へ行くことは困難ですし、管理会社もやらせません。
フロント担当者にお願いするか、共用廊下や階段などの機械洗浄を行う際に、スタッフの方にお願いしましょう。
近隣に公園や林・森があり、土砂や落葉が舞い込んでくる可能性の高いマンションは頻繁に。
それ以外の町中のマンションでは少なくとも年2回程度、ゲリラ豪雨の夏の前と落ち葉が落ちきった秋の終わりに実施しましょう。
また、ルーフバルコニーの先(手摺とパラペットの間)にあるドレン回りの清掃を管理会社に依頼するときは、そのルーフバルコニーを使用している居住者へ一声掛けておきましょう。
「覗かれた!」みたいなクレームが発生しないとも限りません。
ドレン、、、実は排水「口」のことだけではなかった!
ドレンとは、マンション管理組合の現場(理事会など)では、排水口のこ
とを指して「ドレン」というのが一般的ですが、よくよく調べると、
雨水などを排水するための「配管」や、関連する「部品」のことを広くドレンと言います。
例えば、
ドレンレール(黄色)やドレンパイプ(ドレンホース・水色)なども「ドレン」という言葉を使います。
エアコンの室外機から出る排水を廊下の排水溝へ逃がすためのホースやレールです。
ちなみに、ドレンホースなど、普通にネットで売っています。
※モノタロウさんHPはこちら
蛇みたいですね。
このように「ドレン」とは、雨水などを排水する際の管や部品、と覚えておくと良いですね。
以上、ドレン?
ドレイン?
ドレーン?
怒蓮?
ドレンでした。
この「マンション管理組合の学校」発起人の一人で、マンション管理士(メルすみごこち事務所)とマンション管理会社(クローバーコミュニティ)の代表。まわりが勝手に「すごい人」と誤解しているが、実はマンション管理や修繕の専門知識は高くない。とにかく仕事もプライベートも理事会も「楽しく」「新しい」ことを考えていないとアタマが腐ってしまうので、取り扱い注意。『怪しい経歴書』はあまりに文が長すぎて誰も見る人がいないとか。