【行政書士が自宅で理事を2年体験し、マンション管理士を目指す話 その8】管理会社の仕事。「事務管理業務」ってどこまでやってくれるの?
こんにちは、マンション管理士・行政書士のYです。
このコラムでは、自身の理事体験談を書いています!
今回は総会前の理事会でのお話。
いくつか議題があった中に
『管理会社との管理委託契約の更新について』
という項目がありました。
我が家のマンションの管理会社は独立系大手の管理会社で、価格は分譲系大手管理会社と比べると比較的リーズナブルと言われている会社です。
議題の詳細には、管理会社へ支払う月額の管理委託料とその詳細が大まかに記載されていました。
当時は管理委託料の相場などもちろん知らなかったですし、あくまで大まかにしか記載されていなかったので、ちょっと質問してみました。
自分:『質問ですが、この月額の委託料ですが、管理人人件費とかは分かるのですが、その他の、例えばこの【事務管理業務費】は、具体的にはどのような業務があって、どのような根拠の元で計算されているのか教えていただけますでしょうか?』
管理会社担当:『はい、それは例えばこのような理事会及び総会への出席や議題や議事録等の作成、予算等の数値管理、管理費・修繕積立金の管理等が主な業務です。計算の根拠は確認しないと分からないので今即答は出来かねます』
自分:『なるほど。でも例えば前回違反区分所有者への通告分作成は、結局理事(自分)が作成しましたが、そのような場合の対応に関してはこの【事務管理業務費】には入っていないんですか?そうだとしたらその線引きはどのような基準なのか教えていただけると助かるんですが・・・』
管理会社担当:『前回のような個別の案件に関しては基本的には別途の対応になります』
自分:『個別の案件ておっしゃいますが、区分所有者が区分所有部分を違反して使用していることによって、他の区分所有者全員の利益に反するような場合は、個別案件というよりも、ど真ん中で管理組合全体の普遍的な案件のような気がするのですが。でしたら御社がおっしゃる個別案件に該当する場合を具体的に教えていただけますでしょうか?』
管理会社担当:『・・・持ち帰って書面で返答します』
ん~、なんだかはっきりしない。そんなに面倒くさいこと聞いてるつもりはないのですが、なんか自分が面倒くさい人になっている気がしてきました。
そもそも他の人は気にならないのかな?
・・・その後、管理会社から書面で返答はありませんでした。
別に管理会社に文句があるわけではないですが、このように委託費用の内容が明確でないのに、なし崩し的に毎月管理会社へ支払っている管理組合が多いとしたら、それはもっと明確に説明する責任が管理会社にはあると思うし、するべきなのではと思いました。
そして、管理組合側に立って、管理会社と折衝してくれる立場の人がいたら、管理組合としては心強いと思うし、自分が仕事でそのようなことができたら素晴らしいなと思いました。(続く)