とあるマンション理事会において、理事会役員の選出方法について議論が交わされました。
現在、そのマンションで採用されているのは「くじ引き制」と呼ばれる手法です。それは、はじめに役員の立候補者を掲示板で募り、立候補がいなかった場合はくじ引きを実施。当選?した方の中から半数を現在の理事会で選出する、というものです。
なぜか1期目からこの「くじ引き制」だったようですが、マンション規約にはその旨の記載がなかったため、理事長が「輪番制(持ちまわり)」への変更を提案したのです。輪番制とは、役員を担当する世帯が毎年スライドして持ち回る手法で、多くのマンションで採用されています。
このマンションにおける「くじ引き制」の最大のメリットは、『最終的に理事会が次期役員を選べることで、やる気が明らかに見えないような不適切なメンバーが理事会に入るリスクを避けられる』とされています。
しかしながら、「選べる」ということが逆にリスクとなる可能性があります。
それは、結局のところ選出は感覚に頼るところが大きい、ということ。住人の中で「どういう基準で選んだんだ」という話になった場合、マンション内の人間関係が悪くなる可能性があります。輪番制は、新しい役員を理事会で選ぶ必要がなく、一定の公平性が保てるように思います。
マンション管理士から「くじ引き制のリスク」を聞いたところで、さらなるアツい議論が交わされ、決議の直前には理事会の雰囲気が「輪番制の導入」に完全に傾きましたが、ひとりの女性理事が、「今のところ問題は起きていないし、自分たちが選出されたときにも恣意的な要素はみえなかった。今、無理して変える必要はないと思う」と発言し、監事からの、「たしかに輪番制も、大規模修繕工事などの大変な時期に持ちまわりを当てられた住人から、不公平を訴えられるリスクがありますね」という発言も重なり、現状の「くじ引き」を継続することに覆りました。
そして、今回の議論に至った経緯をマンション総会資料に載せた上で、今後は輪番制へ変更する可能性もあるとし、理事会で話し合いがしっかりと持たれた結果であることを住人に伝えることとしました。
個人的には、すこぶる弁のたつ理事長ではなく、(勝手に)一番おおらかと思っていた女性理事のひとことで180度流れが変わったことに驚きました。
驚いたといえば、先日、8歳の娘の血液型を調べていないという話題から、「可能性のある血液型の中で、娘の血液型は何型だろう?」という議論になり、むかし何かの番組で放映していた「トイレ後の手洗い作法が血液型で分かれる」という話になりました。
A型は指先だけ、O型は丁寧、AB型はTPО使い分け、B型は洗わない、という話を私がしたところ、突然娘が大声をあげ、
「えぇーー、あたしB型じゃん!! 血がつながってないわ!」
とショックを受けていました。
個人的には、娘が全く手洗いをしない、という事実にショックを受けました。
3年前、自主的に洗面所に貼った紙。
まず、理事の選出に輪番制はありません。 一見公平に見えますが、適材適所の役員になることは極めてまれです。
特に、欠格事項の確認をすると、個人情報は避けられず、個人情報保護法に触れることに、なりかねません。
例の、立候補制とクジ引き制も悪くはありませんが、適材適所は考慮しなければなりません。
一番良いのは、立候補制で、所信表明してもらうことです。
真面目でまともな、排他をしない方が理想ですが、「カネ」にきれいな人なら期待できます。
手洗いの件は、各家庭の「しつけ」の問題ですから、何とも言えません。
娘と嫁ハンは面倒ですね。
器用人さん
いつもコメントありがとうございます。やはり、立候補でスバっと決まるがベストですね。