【切っても切れないマンションと保険の話し その13】大規模修繕工事の費用は適正ですか?

区分所有者やマンション管理組合理事の皆さん。管理組合のお金は、自分のお金という意識をしっかり持って、適正にマンション管理のために使ってください。様々な業界関係者がそのお金を狙っているんです。

そこで、今日のテーマは、「商品を選ぶこと」です。

インターネットが普及したことで、車、家電製品、携帯電話、洋服、飲食店選びなど、商品やサービスの価格や適性度合を調べ、そのうえで商品を購入することは、比較的容易になりました。というよりも、もはや同一商品の最安値を調べ、商品を購入することは、当たり前の時代ですね。

一方、難易度が高いのが、飲食店、英会話スクール、その他美容院、マッサージ、ホテルなど、「似ているが、同一ではない商品(サービス、対応等を含む)」です。病院もそうですね。また、同一商品であっても、通販のように実物を見ずにに購入する場合も同様で、購入失敗となることがあります。

そして、消費者と事業者の間でトラブルにつながることも多々あります。

「私が食べたかった味と違う、お店の雰囲気も写真と違う!」(飲食店)

「サービス・対応がひどすぎる!」
(飲食店、英会話、美容室、マッサージ、ホテルなどサービス系)

「適正な診断、治療をしてもらったか、よくわからない…(医療ミス含む)」(病院)

「私が求めていたのはこんな商品ではない!」(通販) etc…

 

 

「大規模修繕工事」も、同一ではない商品の一つです。

「屋上防水工事・外壁改修工事の実施」という工事内容も、その内容は一つとして同じではありません。工事内容の詳細、使用材料、施工方法、施工技術、住民対応、アフターサービスなど、設計事務所や施工業者によって変わります。

どのような工事内容を行うことが良いのか、それはいくらの工事費なのか、これらを適正に把握・確認したうえで工事を発注することは、大規模修繕工事成功の大きな要素と言えます。設計監理方式、施工業者選定の入札方式で進める計画だとしても、別途管理組合は、独自に工事内容・工事費用について調べて確認しておくことをお薦めします。

そこで今回は、国土交通大臣指定・相談窓口「住まいるダイヤル」をご紹介します。

この機関では、消費者からの住宅トラブルに関する相談、裁判外でのトラブル迅速解決、瑕疵保険関連の質問や説明、そして、無料のリフォーム見積チェックサービスなどを行っています。

実は、私も以前住んでいたマンションの大規模修繕工事の際に、同機関に見積相談をしました。施工図面や工事見積書・仕様書等の関係資料を送りチェックしてもらいます。適正な価格、工事内容、施工方法、見積書の表示方法の改善について教えてもらいました。

その後私は管理組合として、その情報を参考にして、設計事務所や施工業者と協議を進め、内容を改善することができました。管理組合が一定の情報を持ったうえで、関係者と協議を進めることは、とても重要なことだと痛感しました。

皆様もぜひ一度、試しにご相談なさってはいかがでしょう。

住まいるダイヤル
(住宅紛争処理支援センター)
 ↓ ↓ ↓
https://www.chord.or.jp/reform/index.html
リフォーム見積チェックサービス(無料)

 

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