2011年3月に起こった東日本大震災で、原発が一斉停止して以降電気料が値上がりした時期が続きました。
今では電力自由化や供給電力の復活を受けて値下げの流れになっていますが、2~3年位前までは「管理費会計のかなりの割合を占める共用電気料の増加」を理事会や管理会社・マンション管理士は懸念したものです。
当時から、一部のマンション管理組合では電気料金値上げ対策として「館内外の電灯(電球)のLED化(省エネ化)」を進めるところがありました。
しかし、当時はまだまだLED電球の価格が高く、製品に品質も日本製・韓国製・中国製ともに信頼性が高いとは言えず、「長寿命と謳っているのに、すぐに切れた」というクレームの声も一定数ありました。
しかもメーカー保証が1年であることから、マンション理事会として、理論上は省エネである事がわかっていても、万が一球切れが早まって高くつくことはないか?という住民からの声に明確な回答がしづらい環境でした。
今では「マンション電灯のLED化」はそれほど珍しい事例でもなくなり、製品の性能もアップしつつ価格も下げ止まり、家庭の電球を蛍光灯からLEDのへ置き換えるマンション住民も増えてきて、マンションの全館LED化に反対する組合員は少なくなりました。
そこに来て、パナソニックの「5年保証」です。これは思い切った保証です。
よほど製品に自信がなければここまで思いきらないでしょう。しかも家電でなく単なる「球」に5年の保証です。
マンションで例えると、エントランスホールや地下駐車場・館内のやや暗い共用部分で「24時間つけっぱなし」の電灯があるとします。これをLEDに変えるとして、LEDの寿命を40,000時間とすると、
40,000時間÷24(1日)=1,667日
1,667日÷365(1年)=4.56年
つまり、24時間つけっぱなしの電球を蛍光灯からパナソニック社のLEDに変えると、なんとLEDの寿命が来るまで球切れを保証する!ということになります。
これはすごい。
もうLEDの価格は下がらないと言われています。逆に、いわゆる「水銀に関する水俣条約」を日本が批准した影響で、各社が蛍光灯の生産を打ち切る方向になっており、蛍光灯の価格が上る可能性傾向にあります。
パナソニックによるLED電球の5年保証。当然、東芝ライテックなどの国産他メーカーも追随の可能性が考えられます。
もうマンション管理組合では「館内電灯のLED化」は市民権を得たようなものです。
「まだまだ時期尚早だ」「慎重に」と検討を先送りしてきたマンション管理組合の理事長!
LED化はいつ決断するの?今でしょ!
と背中を押すようなニュースです。
パナソニックは12月1日から、自社製のすべての発光ダイオード(LED)電球に5年間の品質保証を設け、期間内の故障は無償交換する。冷蔵庫や、、、
http://mainichi.jp/articles/20161129/k00/00m/020/117000c