■管理会社だからできる、良質な社会的ストックの形成に向けた取り組み
マンション大規模改修工事の周期を12年から最大18年に延長
長期保証により「築60年」の節目までに工事回数を削減、お客様の選択の幅を広げる
株式会社東急コミュニティー 2021年2月25日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000023712.html
マンション大規模修繕工事の長期保証商品と言えば、さきがけになったのが
野村不動産の「re:Premium」ですが、あれは自社分譲マンション(プラウドシリーズ)限定です。
今回の東急の長期保証商品「CHOICE」は、
自社管理物件に限定しない方向のようです(私の読解力に間違いがなければ)。
長周期化を可能にする技術(材料・工法)はもう何年も前から存在しますが、
かなりよく勉強している管理組合でないとまず知らないですし、
管理組合からのリクエストがない限り、設計業者や施工業者は
わざわざ工事費が高くなるような提案を行わない、というのが従来でした。
今回のように大手が「商品化」してくれることで、管理組合の認知が向上するので、
業者側も「長周期化工事」を提案しやすくなります。
また、他社も追随し、よりよい”商品”が市場に出てくることでしょう。
「修繕周期=16~18年」は遠からず「当たり前」になっていくと期待しています。
一点、東急さんには、60年周期で総費用がどのぐらい削減されるのか、
「社内比」でいいので示してほしいですね。
結局はここが一番重要なところです。
マンション管理士。世田谷区在住の実は関西人。自ら居住するマンションの理事長を歴任し「住民・理事の目線」を持ちつつ、某大手インフラ系企業の経営企画室で鍛えられた情報収集力・整理力・課題発見力を活かし、現在は株式会社メルすみごこち事務所の経営アドバイザーを兼務している。