★管理費会計とは、マンション会計のうち「管理費」についての会計をいう。
☆マンション管理士よりひとこと
皆さんが口座振替で毎月支払っている「管理費等」がどのように貯まり、どのように使われ、結果いくら残っているのか、といった「財政状況」を知るには、「会計」を見る必要があります。
「マンション管理組合にも帳簿付けがある」ということです。
会計のうち、「エレベーターの保守点検や管理員の派遣、帳簿付け、小さな補修工事など」に使われるお金の会計を「管理費会計」と言い、別名「一般会計」とも言います。
いわば、「日常発生するランニングコストの運用を目的とした会計」と言えるでしょう。
一方、建物・設備を将来的に維持していくための修繕費(管理組合の貯蓄)を見るための会計を「積立金会計」と言い、別名「特別会計」とも言います。
企業会計や各家庭の家計簿には会計は一つしかありませんが、マンション管理組合の場合、「ランニングコストのための会計=管理費会計」と「建物維持のための貯蓄のための会計=積立金会計」の2つの『お財布』があるのが特徴です。
なお、この会計に関する書類は、ほとんどの管理組合が管理会社へお金を払って作ってもらっています。
あなたが理事会役員であれば、管理会社から毎月の月次報告の中に含まれる形で会計報告書類が提供されますし、一般の区分所有者であれば年1回の総会で「決算報告」の形で見ることができます。
この「マンション管理組合の学校」発起人の一人で、マンション管理士(メルすみごこち事務所)とマンション管理会社(クローバーコミュニティ)の代表。まわりが勝手に「すごい人」と誤解しているが、実はマンション管理や修繕の専門知識は高くない。とにかく仕事もプライベートも理事会も「楽しく」「新しい」ことを考えていないとアタマが腐ってしまうので、取り扱い注意。『怪しい経歴書』はあまりに文が長すぎて誰も見る人がいないとか。