(マンションの土地における)一筆とは

★(マンションの土地における)一筆とは、土地の登記上の区画単位をいう。

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マンション管理士よりひとこと

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これだけではわかりづらいですよね。

例えばマンションを購入したあなたの住まいには
「○○県○○市○○丁目○○番○○号 △△マンション○○○号室」
という『住所(住居表示)』が付きます。
郵便物を出すときは、この住所を使うことになります。

一方、不動産の取引では住所を使いません。
土地は『地番』、マンションの部屋は『家屋番号』という、『不動産取引上の所在地』みたいなものを使って、不動産を明示します。この、土地についている「地番」の単位を、『一筆』といっています。

ところでマンションと「一筆」、どんな関係があるのかと言うと、多くのマンションでは、敷地は登記上一筆(一つ)でなく、複数の土地の集合体となっています。

デベロッパーがマンション開発のために「○○さんの土地」「××さんの土地」「△△さんの土地」と複数名の土地をまとめ買いして大きくしマンション用地とすると、マンションを分譲した際もその名残(3筆)がそのまま残っていることがあります。
この3筆すべてが同じ所有者(つまり管理組合員の共有)であれば良いのですが、たまにそれぞれの土地の所有者が異なる場合があります。

昭和~平成初期の時代に建てられたマンション古いマンションでは、一部(一筆)の土地の所有者がデベロッパーのままであることもあります。

土地はすべて管理組合のもの、と思っていたら、実は敷地の入り口付近の土地一筆がデベロッパーの所有物で、この土地を転売されたら「マンションから道路に出られなくなる」なんてことも。決して笑えない話です。

 

※最寄の法務局(登記所)で「公図」を手に入れるか、インターネットで公図を請求すれば、土地の「筆」の状態がわかりますよ。

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