コンクリートの中性化とは

★コンクリートの中性化とは、マンションを支えるコンクリートの成分がアルカリ性から酸性へ変わっていくことをいう。


マンション管理士よりひとこと
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コンクリート
の中のアルカリ成分は、コンクリートの中に埋まっている鉄筋の酸化(錆・サビ)防止の役割を果たしています。
しかし、コンクリートの表面から主に雨水が浸入することで、時間の経過と共にアルカリ性が薄まり中性へと変化していきます。
コンクリートの中性化が進行すると、コンクリートに埋まっている鉄筋が錆びて酸化)、鉄筋コンクリート本来の強度が保てなくなります。

また中性化(による鉄筋の酸化)によって、鉄筋が膨らんで周囲のコンクリートを押し出し、爆裂が起こります。
爆裂が起こるとそこから雨水がさらに浸入し、コンクリートの一層の中性化を進め、鉄筋が酸化し爆裂が起こる、、、というマイナススパイラルを起こしてしまい、最終的に建物強度の劣化を招くことになります。

マンションでは,コンクリート外壁面に塗装やタイルを施工することで、コンクリートの保護(=建物の長期延命化)に努める必要があります。
つまりマンション大規模修繕工事のメインは、この鉄筋コンクリートの良好な状態の維持が主目的、と言えます。

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