【ある「元」大手管理会社取締役つぶやき その32】管理会社の随分なめられたものだな

 

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 【ある「元」大手管理会社取締役つぶやき その32】管理会社の随分なめられたものだな -

※2017年8月4日に一部更新しました。

 

先日「管理会社が用意する相見積もりは『なれ合い見積もり』」というコラムを書きました。

今回はその後日談です。

 

理事会が独自にメーカーに問い合わせた際の、ポンプメーカーが回答した交換費用が、管理会社を経由して提出されたポンプメーカーの見積書の交換費用を大きく下回った件を、管理会社に問いただしました。

 

管理会社の担当者は「メーカーに再度問い合わせたがこの見積もり金額で間違いない。」と言い切ります。

匿名で今回メーカーに問い合わせを行って、安い金額提示を受けた理事会は納得しません。
管理会社の上司である課長が話を引きとって、
「もしうちに提出された見積もりが、組合からの問い合わせより高いとしたら、当社も随分なめられたものだな。」と発言し、再度金額については管理会社からメーカーに確認するということになりました。

これは、日本有数の財閥系管理会社の管理職の発言です。

この意味するところは、以下の通りでしょう。

 

  1. 当社は今回のような小修繕の費用見積もりは、専門業者から相見積もりを取得し、管理組合が選定した業者と直接取引してもらっている。
  2. 当社のような大手管理会社からの見積もり依頼に対する回答金額が、管理組合から直接問い合わせた際の回答金額より高いなどということは、ポンプメーカーが大手管理会社である当社を馬鹿にしている証左である。
  3. 当社は管理組合と直接取引を行う専門業者からは一切リベートなどを要求することはない。

 

でも大多数の理事の皆さんは、こんな風に感じたはずです。
  1. 一般的なポンプの交換代をメーカーが間違うはずがない。
  2. 管理会社が持参した見積書の見積番号や担当者名には一切触れず、マンション名も明かさず、ポンプの型式とマンションの大体の住所だけを伝えたから、メーカーは管理会社と口裏を合わせた金額を回答できなかったのだろう。
  3. ポンプメーカーの管理組合向け見積もりが高いのは、管理会社がリベートをもらえる仕組みができているからだろう。

理事会では、管理会社に対して正式に以下の問い合わせを行いました。

 

『貴社は、管理委託契約に含まれない組合からの直接発注の業務に関して、管理組合の発注先から手数料を要求することを基本方針としているのでしょうか。ご回答ください。』

 

管理会社としては「そのようなことは一切ありません。」と言い切るしかありません。
そうでないと「当社も随分なめられたものだな。」の発言は説明がつきません。

 

そうなると管理会社経由のメーカーの見積もりは誤りだったということにするしかないでしょうね。
それともメーカーに強引に圧力をかけて管理組合への回答が誤りだったと言わせるのでしょうか。

この場を何とか乗り切っても、リベートは一切取らないと言い切る限りは、今回のような説明のつかない事象が、何度も繰り返されると容易に想像できます。

そのたびに理事会は管理会社への疑念を深め、管理組合と管理会社の信頼関係が壊れてゆきます。

意識の高い管理組合こそ、いつまでも管理会社になめられっぱなしではいられないと思い始めています。

管理会社も、茶番劇はそろそろ終わりにして、本気で管理組合との付き合い方を考えないと、財閥系大手管理会社であっても、いつかはとんでもないスキャンダルにまみれる事態になりかねません。

 

 

 

マンション管理会社の役員という立場を離れてこの業界を眺めると、大企業の系列管理会社であっても決して管理組合にあからさまに語ることのできない、裏の一面を各社隠し持っていることがわかります。匿名だからこそ本音で、時にはきわどい発言も続けてゆき、マンション管理組合の運営がより実りあるものにできたらと思います。

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