輪番制とは

★輪番制とは、マンションにおいて理事会役員(監事含む)を一定期間ごとに順番に就任させるシステムをいう。


マンション管理士よりひとこと
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理事会役員の輪番制は、まだ区分所有法が未成熟であった昭和40年代にある管理会社が提案したことが発端、と言われており、その後はどの管理会社も輪番制を推奨しています。
全戸を役員人数分のブロックにわけ、そのブロックの中で、例えば部屋番号の若い順に毎年交代していきます。
今年の役員は101号室、201号室、301号室、、、、、来年は102号室、202号室、302号室、、、といったイメージです。

輪番制のメリットは「区分所有者が順番に理事会役員へ就任するために負担が公平であることと、輪番が一巡することで全員が管理に関心を持ちやすい、というものです。

一方、輪番制のデメリットは、ほとんどの無関心な区分所有者が理事会役員になるため、毎年の理事会活動が停滞しやすいことです。

また、輪番制の周期はほとんどのマンションで「
任期1年・通常総会で役員全員が一斉入れ替え」です。

一説には、このルールを考えた管理会社が「区分所有者に変な智恵や関心を付けさせたくない」ことから、あえて1年という短期間で任期を全うさせ、全員入れ替えさせることで円滑な引継ぎを難しくした、と言われています。
ここに管理業界の論理が見え隠れします。


最近では理事会の継続的な運営と適切な引継ぎを目的として「任期2年、役員半数ずつ入れ替え」に切り替える管理組合が増えています。

なお、高齢化・賃貸化・リゾート・投資用マンションなどは理事会役員の輪番制が成り立たず、特定の区分所有者が理事会役員(理事長)を長期間務めるか、管理者管理の方向へ向かう傾向も出ています。

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