とあるマンション。
大規模修繕工事の妥当性に係る相談で伺ったときの話。
メルすみごこち事務所の深山社長。
本来目的の水漏れ箇所の調査後、じーっと来客用駐車場に目を凝らし、次に、駐輪場をじーっ。使ってる様子のない自転車をチェック。
駐輪場の半分は不要な可能性を探りあて、依頼者のもとへ。
大規模修繕工事の質疑に答えた後、提案。
…駐車場の利用状況は?
…来客用の駐車場は使ってますか?
…ふむふむ…カーシェアリングどうでしょう。
…住人にとっても利便性が増すと思いますよ。
…それに駐輪場を今の半分にしたら、もう1台駐車場スペースができますよ。
そう、築年の経過した小規模マンションにとって、修繕積立金の捻出は重要な課題。
住人の老齢化や若者の車離れから、貴重な駐車場収入が減少している管理組合も少なくないはずです。
そこで、このカーシェアリングは、外部の顧客に直接貸すよりは低めの賃料設定となりますが、安定した収入が見込め、住人の利便性にもつながる可能性があるのです。
カーシェアリング。
15分単位なのでチョイ乗りができたり、ガソリンを満タンにして返さなくていいなど、そもそも使い勝手が良い一方で、乗りたい時間に予約が集中して使えなかったり、車内の清掃が前に使用した人のモラルに任せられたりする等、デメリットもあります。
若干派手目な看板やのぼりが、マンションの景観に影響することも考えられますが、スペースを無駄に遊ばせて、財政危機を招くより遥かに良いかもしれません。
私もサーファーでなければ、必要な時に車が使えれば十分なんですよね・・
『トヨタハイエース、ディーゼル4WD、サーフボード水洗い用のポリタンク常備、砂だらけにしての返却OK、朝イチの使用は保証』
これなら、すぐにマイカーが手放せます。
カーシェア業界各位、ご一考をば。
【マンション管理組合の学校 事務局 マンション管理士おさらぎ】