カルマの法則
古代インドの哲学に、カルマの法則というものがあります。
『自分が為したことは自分に返ってくる』という教えより、「因果応報」や「自業自得」という言葉で、私たちの生活に浸透しています。
とある説によると、この法則は人の生まれ変わりにも大きく影響するそうです。
それは、現世の行いが生まれ変わった姿、つまり来世にリンクするという考えです。
人が死んだ亡骸の後には「魂」だけが残る。その魂は、己の歩んだ人生を鮮烈な映像を見せつけられることで振り返ることとなる。(走馬燈)
この時に見る悪行の走馬燈、この瞬間こそ地獄の苦しみを味わう。
壁を抜け、空高く舞い上がった魂は、やがて次の生命に宿る。
ただし、来世に宿る先は、その魂が生きている間にどのようなカルマ(業)を積んだかによる。例えば貧困で喘ぐ国や、戦争が勃発しているような国に生まれる、今日の命すら危ぶまれる赤ちゃん。
前世の悪行のカルマより、そのような境遇にある生命にしか生まれかわれない。
逆に、現世において善良なカルマを積めば、来世も幸せな境遇の生命に宿ることができる__。
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私がこの法則を知ったのは、30年以上も前のこと。
世紀末の世界破滅の予言を記した「ノストラダムスの大予言」で有名な五藤勉氏の著書。
ノストラダムスの大予言は、今思えば「9.11同時多発テロ事件」を暗に当てるなど、重厚な内容でしたが、当時ハナたれ中学生だった私は、世界が滅びるかもしれないという、来るべく世紀末の恐怖以上の衝撃をカルマの法則から受けました。
時を経て、いま___。
世の中の酸いも甘いも、ある程度理解した年齢に達した現在においても、この法則は存在していると信じています。
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カルマの法則…
何という、厳しい教えなのだろう。
カルマの法則…
知れば知るほど恐ろしい。
私__
自らの半生を振り返り、先進国の生まれ変わりは諦めました。
先輩Kに話したところ、やはり相当なショックを受けておりました。
もはや間に合わないと悟ったK__
常日頃、1軍の補欠ではなく、2軍の4番バッターを目指すことを信条とするK__
人間の生まれ変わりを諦め、犬を覚悟。
せめて叶姉妹の美香さんの犬になりたいと、大きいのか小さいのか分からない夢を語るようになりました。
そのKと茨城でサーフィンをしました。
夏は海水浴場となるポイントのため、家族やカップルもそこそこ多く、だだっ広い砂浜にビーチパラソルの花がパラパラと咲いておりました。
その日は風の影響もあり、カレント(潮の流れ)が強く、海水浴には少し危険な状況。
そろそろ上がろうかな、と思った瞬間。
小学校の低学年と思われる男児が、ボートごと流されている姿を発見しました。
「かずくーーん!!!!!!」
岸からお母さんの必死の呼び掛け。
流される先にはテトラポット、このままでは引き込まれます。
「危ない!!」
私は救出に向かう覚悟を決め、サーフボードにまたがろうと……
その瞬間
「ドーーーン!!!」
横からのすごい圧力で吹っ飛ばされ、海中に。
なんとか海面から顔を上げると、そこに見えた光景は…
Kが一人で救出に向かう姿。
その後、Kのサーフボードに少年を掴まらせ救出に成功、母親からお礼を言われておりました。
溺れている子供を助けるのに、後輩を突き飛ばし手柄を独占。
逆に私が溺れかけるという事態に、さすがに納得がいかず、「なぜそのようなことをしたのか」理由を問い詰めると、以下の言い訳。
→大手柄を独占したいと考えた理由
①母親が美人だったから
②これまでの素行がチャラになる
→下した判断
今だ、カルマチャーンス!!