六国(りっこく)を滅ぼす者は六国なり
悪い結果の原因は、自分自身にあることのたとえ。
中国,戦国時代の六つの諸侯の国、秦に対抗する韓・魏・趙・斉・楚・燕の総称であるが、六国が滅びたのは六国相互の争いによるものである意から。
管理組合活動、あるいは人生においてもそうです。
悪い結果を招いているとき、その原因は自身にないか、自問自答する必要があります。
結果には必ず原因があるのです。
私が体験した「六国を滅ぼすものは六国なり」を紹介しましょう。
遡ること20年、ハラスメントという言葉が存在しなかった時代、くれぐれも現代において真似しないようにお願いします。
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お祝いごと=罰ゲーム
すっかり定着した部署の掟
処刑人=おさらぎ
こちらも役割としてなぜか定着
優秀社員賞でハワイに行けるのも、3人目ともなると甘えは一切通じません。
その年はOくんでした。(1人目の犠牲者はこちら)
真面目、そして人一倍プライドの高いOくんでしたが、サーファーだからなのか、よほどハワイに行きたかったようで、「くそっ!やりますよ、やればいいんでしょ!!」と快く引き受けてくれました。
私が考案した、血も凍るОくんのミッションは以下。
<優秀社員賞!おめでとう!!罰ゲーム >
①パーティグッズを装着
②ラーメン博物館までその格好で行く
なお、ラーメン博物館とは新横浜の名所で、事務所からは40分。
帰宅ラッシュの時間帯に、横浜駅から電車に乗るという、超難関コースです。
__意を決してOくん、スタート!
少し離れて皆でついていきます。
長年横浜に住んでますが、あのような光景は初めて見ました__。
こちらに向かう大勢の人がOくんの姿を見るなり、一斉に左右に分かれ、真ん中に一本の道が現れるのです。
そこをOくんがズイズイ進むのですが、まさに現代版モーゼの十戒でした。
電車内もOくんを1人にし、隣の車両から様子を伺い死ぬほど笑いましたが、今思えばOくんの前に座っていた一般の方には本当に気の毒なことをしました。
__無事、ラーメン博物館に到着。
Oくんのナイスファイトに敬意を表しました。
もう白鳥は外していいと言ったのですが、
「なんか可愛くなっちゃったんですよねぇ…」
白鳥の頭を撫でながら、慈しむような表情のOくんは、なぜかそれを脱ごうとはしません。
真面目で気高きプライドの持ち主___
Oくんが、完全に崩壊した瞬間でした。
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「おまえ、次いっていいぞ。」
翌年、所長が指名したハワイ行き、それは、なんと私でした。
行ける!!みんなが働いているときに、私が、あの憧れのハワイに、タダで、行ける!!!
「ぃやったぁああ!!!」
渾身のガッツポーズも束の間、事務所内の全員が一斉に私の方を振り返り、地獄の底から這いだした悪魔のような嗤いを向けました。
サーファーの聖地、最高のロケーション、ワールドクラスのウェーブ待つハワイ___。
しかし、その前に待っているのは、ワールドクラスの罰ゲームであることに疑う余地はありません。
__2秒後、私の口から出た言葉。
「辞退します…」