【行政書士が自宅で理事を2年体験し、マンション管理士を目指す話 その11】番外編:最近の業者は中々研究熱心だな。ある意味スゴイ!
こんにちは、マンション管理士・行政書士のYです。
このコラムでは、自身の理事体験談を書いています!
今回は番外編ということで書かせてください。
先日、ポストにこのようなチラシが入っていました。
このチラシを見て、ごく自然に
『お、3万円キャッシュバックか!正直ネットなんて
繋がればどこでもいいし、お得かも』
と思いました。
何故『ごく自然に』と書いたのかは、後ほど書きますが、とにかくその時は何の疑いもなく、『後で問い合わせてみよう!』と思い、このチラシをキープしました。
数日後、帰宅時にエレベーターを待っているときに、掲示板の下の掲示物に目が行きました。
『え!これってこの前ポストに入っていたチラシのことじゃん!』
家に入り次第、この前キープしたチラシを見てみたら
『やっぱりそうだ、この前にチラシのことだ・・・』
正直、このチラシの内容がどうこうというより、自分が何の疑いも持てなかったことにショックを受けました。
『何で気が付かなかったんだろうか』
そして、そのチラシをよく見てみると、非常によく研究されたトラップが仕掛けられていました。
まずは右上の『居住者各位』という文字
こちら、よく思いだして見たら、このマンションの毎月の理事会ニュース等の広報にも必ず書いてある文言でした。
なので、まずはここで1回自分のハードルをクリアされました。
また、人間はこのような縦書きの文章を読むときは、無意識のうちに左上から読むということがネットに書いてありましたが、まさにその習慣を利用して、まずはここに慣れ親しんだ文言を持ってきたのではと思います。(あくまで予測ですW)
次に右上のこの画像
正直、
『やるじゃねーかコノヤロー』
って思いました。
こちらも何でもないただのよくある画像ですが、確かに給排水管点検やエレベーター点検の時の案内文にもこれと似たような画像があった気がします。
また『重要』のハンコがいかにもっぽい!!
ここで2つ目のハードルークリアです。
3つ目は『紙の色』です。
このマンションの広報に使う紙は『青』と『赤』と『白』です。
そして、緊急性の高い場合は『赤』の紙が使われてた気がします。
ということは、この案内も
『期限に定めがあるのでお早めに~』
的な感じの案内だと勝手に思い込みました。
3つ目のハードルクリアです。
最後に、
『全体のレイアウト』
です。
似てるんですよね、このマンションの広報等のお知らせ文のレイアウトに、凄く!!
研究してるか?って本気で思いました。
それとも世の中のマンションの広報文って、皆結構似てるのかな?
最後のハードルクリアーです。
以上、4つの理由から自分は完全にこの文章は
『管理組合が認証してポスティングされた文章』
だと、勝手に思い込んでしまったのです。
ですが、ここの管理会社の常駐の管理人さんは、日ごろから無断ポスティングに非常に厳しい方で、年中エントランスで無断ポスティング業者と戦っているような方です。
※警察も良く来てます。
そのような方だからこそ、前出のような迅速かつ厳しい対応が取れて、余計なトラブルにならなくて済んだのではと思います。
断っておきますが、この業者が詐欺まがいの業者かというと、全然そんなことはなく、大手の会社がやっているサービスでしたので、申し込んでしまったからといって何か不都合が発生するかというと、その確率は低いと思います。
ただ、さも
『管理組合が承認した業者』
的な文章でポスティングしたしまったことに問題があると思いますし、
『よく管理組合の文章を研究しているなぁ~』
と、正直関心してしまった部分も凄くあります。(営業努力としては素晴らしい!)
管理組合側も、もしこのような事態を回避したいのなら、日々の広報も模倣されづらい、オリジナリティに溢れたデザインにする等、防衛策が必要かもしれないな。
などと思った出来事でした!(続く)