【行政書士が自宅で理事を2年体験し、マンション管理士を目指す話 その12】  理事に報酬。出す?出さない? いや、出しましょうよって言ったら・・・

行政書士+マンション管理士

こんにちは、マンション管理士・行政書士のYです。

このコラムでは、自身の理事体験談を書いています!

ある理事会での話です。

この頃は、正直言いますと、毎月1回とはいえ、土曜日の午前中という、1週間の中で最も気分的に幸せを感じる時間帯に、自分のマンションのためとはいえ、2~3時間時間を使うのに若干苦痛を感じている時期でした。

そんな時に、ネットであるマンションの管理組合の理事には報酬が出ている記事を目にしました。

自分:『そうだよね。理事に報酬を出してもいいんだよね。ぶっちゃけ少しでも報酬もらえたらやる気が全然違うと思うから、今度の理事会で提案してみようかな』

なんてことを考えていましたので、この日の理事会で思い切って提案してみました。


自分:『あのー、今まではどうしていたのか分かりませんが、これからは若い人も増えてきますし、理事会の出席率を上げ、活性化するためにも、来期から理事に報酬を出しませんか?皆様が良ければ早速次回の定時総会で議案をだして・・・

年配理事A:『ちょっと待ってください!報酬って、お金をよこせってことですか?』

自分:『いや、まあお金よこせっていうか、皆様も貴重なお時間使って理事会に出席されていると思いますので、少しくらい報酬出してもいいかな~なんて思っ・・・』

年配理事A:『とんでもない!!今までそんな話は1回も出たことないし、出したこともない!第一これから出すなんてことになったら、今まで理事をやっていた人たちに申し訳が立たないじゃないか!だめだ!私は絶対に反対だ!!なあ、皆さん!!』

 


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自分:『いやでもこれからは若い家族や外国人等、いろいろな人たちがマンションに入ってくると思いますので、そういう人たちの理事会参加を促したり、責任を持ってもらうためにも、勿論少額で大丈夫だと思いますが、報酬を出すのもありなんじゃないでしょうか?』

年配理事A:『金でなんでも解決するのは如何なものかと私は思う!お金じゃない義務感でこのような活動をやってこそ意味があると私は思う!なあ、皆さん!!』

結局、なんかちょいちょい他の皆様へ同意を求めながら、全く理論的じゃないけど物凄い勢いがある道徳的感情論を振り回すだけの年配理事さんに、とてもじゃないけど理事会決議を求めるところまでいかず、この議論は終了となりました。


 

確かに今までやってきた良い習慣を踏襲していくことは素晴らしいことだと思いますが、逆に今までやってきたことだけをトレースして管理組合を運営していくことは、正直不可能だし怖いことなのではと強く思い、今日は負けたが、次回は必ず勝つ!と心に誓い、理事会を後にしました。

こんな時に理論的なアドバイスをくれる第三者がいてくれたら心強いのにと、改めてマンション管理士の将来性を感じました。(続く)

 

 

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