【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】10.再び「いつから知っていたのか」問題

さて、B建築設計から送られていた「大規模修繕時の引き渡し書類中、一部プロット図面が欠けているが、これについては当時の理事会に報告・了承済み」との書面の話だ。

11月の理事会では、前期役員たちのプライドにかけて、B建築設計側に書面の内容を撤回させた妻たちだったが、それ以上の追求はしなかったというのだ。

ちょっと待て、この件についてはまだ疑問が残っている!

B建築設計のM本氏の釈明によると「(タイルの図面の紛失については)C技研から『理事への報告・了承済』と聞いていたので、(3月の)精算時、特には確認しなかった」とのことだった。
対して、9月にK山理事長と妻が面談した折、C技研のH林氏は「K山理事長から図面の問い合わせを受けて初めて、無いとわかった」と話していた。
「図面の紛失」が明らかになった時期について、監査のB建築設計と施工にあたったC技研で言い分が食い違っているのだ。

仮にM本氏の話が真実なら、C技研側は精算前の時点で「図面が無い」と知っていたことになる。
H林氏単独の判断か又は組織ぐるみでのことか、いずれにせよ、「気づかれることはあるまい…」とたかをくくって、(理事たちには何も知らせないまま)B建築設計に偽りの報告を入れ、「図面の紛失」を隠蔽しようとした可能性が考えられる。
B建築設計は…というと、C技研からの報告を真に受けて、提出書類の確認と理事への報告を怠ったそしりは免れないが、「悪意があった」とまでは言い切れない。

そして逆にH林氏の話通り、C技研側は本当に9月の時点まで「図面の未提出」に気が付いていなかったのだとしたら…。
M本氏の「(精算前に、図面の紛失と理事への報告の話を)C建築から聞いていた」との話はいったいどういうことなのか。B建築設計がこのようなウソをつくメリットが、僕にはわからない。だがしかし、気になっていることがないわけではない。

「前期の理事は『図面紛失』の報告を受けていたのか」についてだが、実はこの11月の理事会が開かれた時点では、前期の役員全員への確認が取れていたわけではなく、「ひょっとしたら、(連絡の取れていない)誰かが聞いていたかもしれない」可能性も、まったく残ってなくはなかった…らしい。
その状態で「誰も聞いていなかった」ことにしてしまうとは、まったくもって妻らしい乱暴なやり口だが、その場にいあわせた前期理事長の口からも「聞いた覚えが無い」との証言が得られたことに勢い付いて、
「ほらっ、『聞いてない』って言ってはるんやし。」
と畳み掛け、M本氏も、
「誰が伝えたとの記録もなく、前期の理事も聞いておられないということなら、その部分は訂正いたします。」
と認めざるを得なかった…とのいきさつだったと聞いている。
「ただ」
と、M本氏はつづけたらしい。
「私どもとしては、C技研からそのように聞いていたので、精算時に、特に確認しなかったとしか申せません。」

前期理事に責任がなかったことを明確にできたのは良しとして、僕が不思議に思うのは、B建築設計の大規模修繕当時の担当者のY口氏が、この場に同席していて、何も発言しなかったことだ。
「たしかに。」
僕の指摘に、I子さんが頷く。
「C技研からB建築設計に連絡があったんやったら、受けたのは当時の担当のY口さん以外にありえません。誰が何と言ってきたのか、はっきり証言すればいいのに、Y口さんはな〜んにも言わはりませんでした。考えてみたら、すごくへんですよね。」
「つまり、C技研からの報告は、Y口さんのでっち上げやったのかもしれへん…ってこと?」
H林氏(C建築設計)の話通り、両社とも9月までは「図面の紛失」には気づいていなかったが、清算前の書類の確認を怠ったY口氏(B建築設計)が、その口実として、C技研からの報告をでっち上げた…との可能性も考えられなくはない。

とにかく、誰かがウソをついている!
 
M本氏に「理事への報告はなかった」と認めさせたことで悦に入り、「C技研からB建築設計への連絡は、本当にあったのか」つまり「精算前の時点で、両社は図面の紛失を知っていたのかどうか」についての追及は、すっかり頭から抜け落ちてしまっていたのだろう。賢しい様でいて、結局詰めのところで抜けているヤツらだ。

(photo by photoAC)

この春まで、大阪市内のマンション(50戸)で管理組合の副理事長をしていました。昨年の理事の引き継ぎ直後に、その前年に行われた大規模修繕の竣工書類のうち、タイルの補修図面が提出されていなかったことが判明。施工会社に「ゴンドラを掛けての図面復元」を確約させるまでのやりとりや、その間に判明した様々な問題について、オットの目を借りてお伝えしたいと思います。

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