【図面を取り戻せ!~大規模修繕後の戦い】12.理事会(メンバー)

さて、大規模修繕時のタイルの図面が提出されていないことについて疑惑を募らせるI子さんと妻に対し、「図面はもうでてこない」との前提で、「手打ちにしたい」様子がありありのK山理事長。その対立が深まりつつある中、ほかの今期理事会メンバーはどのような姿勢であったのか。

Y上さん(理事、40代?妻子あり)。
このマンションに転居して間もないせいか、状況をあまり把握しておらず、しかもあまりかかわりたくもない様子がありあり。ヤツらの権幕に恐れをなしてか、ほぼ発言も無く、ほどなく理事会活動からフェイドアウト…。その姿勢は、ヤツらの意気を大いにくじくものだったらしい。

T村さん(監事、40代、新婚)。
3期連続の立候補にして大規模修繕の行われた昨年度の理事長、さらに今期も再度立候補しての監事…というと、さぞかし奇特な人物かと思いきや、黒いサングラスにアロハ、髪には常にバンダナという、いささか胡散臭げな外見の持ち主だ。小柄で小太りながら、あえて禍々しい空気を醸し出すことで、存在感を増そうとしているように思えなくもない。

「しかも理事会はずっと欠席でさ。前回の理事会には、前理事長として状況を説明してもらうために、むりやり呼び出したんやけど。」

彼の証言のおかげで、B建築設計の「(図面の紛失については)前期の理事に報告・了承済」との書面の内容を撤回させる事ができたのだから、それは良しとして、K山理事長の持ち帰った「手打ち話」に納得できない妻たちが、更なる交渉話を進めようとしたところ、

「『理事長の意見に従うもんやろ。理事長は家長みたいなもんやねんから、トップダウンで行かんなあかんやろ。』って。」

唾を飛ばさんばかりの勢いだったらしい。

K山理事長に加えてT村さんも反対したことから、B建築設計への追及は、思うように進められなかった様子。それもあって、女性たちのT村さんへの評価は、非常に厳しい。

「はじめのころはさぁ、単に居場所が欲しくて、それに管理会社の担当者に威張りたいから、役員を何期も続けてはるんかな…って思っててんけどさ。」

「悪徳コンサル問題」の話がマンション内に広がる中、「理事がリベートを受け取るケースも多々あるらしい」とのネット情報が、このころマンションの住民の間でささやかれるようになっていた。その話は、もちろん妻たちの耳にも入っている。

「そういわれたら、やっぱり怪しいかも。今期も役員に残らはったのは、私たちの動きを探るためかもしれへん。それにさ、」
妻は続ける。
「『理事長は家長』って思ってはるんやったら、T村さんが理事長やった前期は、ぜんぶT村さんが進めてはったってことにならへん?」

そして、数年前に転居してきたY子さん(理事、50代、独身)。
「6月に今期の理事会が発足したころは、何も発言しはらへんし、出席もまばらやったし、はっきり言って、あんまり印象に残ってへんねん。ちょっともっさりした人ってくらいかな。理事会活動にはあまり熱心な方ではないんやな…と思ってた。こないだの11月の理事会も欠席やったし…。」

しかし、たまたま、その理事会の直後に、エントランスでY子さんと遭遇した妻は、
「すみませんけど、今、ちょっと時間をとってもらっていい?」
あわてて声をかけ、いきさつを説明したんだとか。

このあたり、まったく「関西のおばちゃん」そのもの、どあつかましいヤツなのだが、期を逃さずに呼び止めたこの行為が功を奏して、Y子さんは一転、協力的になったそうだ。以来、ファーストネームで呼び合うようになったこのY子さんと妻との出会いにより、「図面未提出」問題は新たな局面を迎える。

(photo by photoAC)

この春まで、大阪市内のマンション(50戸)で管理組合の副理事長をしていました。昨年の理事の引き継ぎ直後に、その前年に行われた大規模修繕の竣工書類のうち、タイルの補修図面が提出されていなかったことが判明。施工会社に「ゴンドラを掛けての図面復元」を確約させるまでのやりとりや、その間に判明した様々な問題について、オットの目を借りてお伝えしたいと思います。

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