【マンション管理士サミーのよろず相談日誌】-その4  小修繕工事のチェックに行ってみて

数年前に「マンション管理適正化診断サービス」を行ったマンション管理組合の理事の方から連絡が入りました。

「サミーさん、管理会社が行う小修繕の工事がとても高いと思うの。前に見てもらったように管理組合にはあまりお金がなくて、管理会社も変えた方が良いかとも思っているし。管理会社から一つ修繕工事の見積りが出されていて、それを今度の理事会で話しあうので理事会に出席してチェックしてもらえないかしら。」

有難いことにサミーが工事関係は得意だ、ということを理事の方は覚えていて連絡をくれたようです。

「私でお役に立てそうなら伺います。理事会はいつですか?」

「今度の日曜日の10時から。」

今度の日曜って三日後じゃん、急だなあ。でも幸か不幸か予定は空いてる。

「わかりました。では日曜日の10時に伺います。」

「管理会社にマンション管理士さんが同席すると言っていいかしら。」

「構いませんよ。別に管理会社さんが敵と考えているわけではないですから。」

こんなやり取りがあり理事会に参加することとなりました。敵と考えているわけではないけれど、当日は敵対しちゃうんだろうなと思いながら…。

さて当日です__。
マンション管理士が来るとのことで管理会社もメンバー増強、通常は若い女性の担当者だけらしいのですが、上司に工事担当と総勢3名です。管理報告等諸々の議事が進み、最後に修繕工事の説明となりました。

「私たちでは工事の内容はチェックできないので、サミーさんチェックしてくだい。」

理事会に提出された見積りを理事の方より渡されます。税込総額734,⒋00円。
ここでは工事の内容は申上げられませんが、とりたてて専門的な工事ではなく、内容は私がある程度判断ができるものでした。チェックしてみると材料費は通常より少し高めの感じでした。ただ単価の資料などは持ち合せていなかったので感覚的なものです。

明らかに高いのが人件費(労務費)でした。また経費も割高でした。そこで工事担当者に質問をぶつけます。

「材料費が高い感じがするのでもう少し勉強していただけないでしょうか。人件費(労務費)はかなり高いのではないかと思います。32万円ほど計上されていますが、この工事は何日で何人くらいで行う予定ですか。」

「工事は1日で行い、作業員は3人~4人入ります。」

4人入ったとしても一人当たり8万円!

理事の方々も私もぶっ飛びました。

一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士、二級建築士、マンション維持修繕技術者。建設コンサルタント、住宅メーカーなどの勤務を経て家業の工務店を継承。マンション管理士試験に合格後、行政の窓口などで多くのマンション管理相談に携わり、顧問・アドバイザーにも就任。問題を抱えているマンションの力になりたいとメルすみごこち事務所に参画。

2 thoughts to “【マンション管理士サミーのよろず相談日誌】-その4  小修繕工事のチェックに行ってみて”

  1.  工事は明細書と仕様書が必須です。
     職人不足でも、1日8万円は法外です。
     おそらく、丸投げでしょうから、職人には半分も渡らないのでしょうか?
     管理会社が元受けなので、瑕疵等の責任は管理会社が負うべきです。
     おそらくそれも、下請けへ丸投げでしょう。
     それと、労災の掛金や法定福利費の計上も必要です。
     もちろん、支払いの確認も必要です。
     「悪法も法」ですから。

     

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